日本人のコメに対する考え方―中国メディア

Record China    2018年4月24日(火) 9時20分

拡大

22日、新浪時尚は、台湾人作家・胡川安氏の「和食古早味」と題する本の内容について紹介する記事を掲載した。写真は稲穂。

2018年4月22日、新浪時尚は、台湾人作家・胡川安(フー・チュワン)氏の著書「和食古早味」の内容について紹介する記事を掲載した。

記事は、「日本料理においてコメは非常に重要な部分を担っている」と指摘。日本人がいかにコメを重要視しているか、「和食古早味」の内容を抜粋して紹介した。

書籍では、「日本料理の勝敗のカギは『神聖なコメ』にある」としている。「食物を大事にし、食材を尊重し、土地を敬い、自然を愛し、自然と体との対話を重視することが、日本の飲食の原点だ」と分析した。

その上で、「美味の原点は厨房ではなく土にあり、料理の文化はテーブルの上ではなく伝統にある」と紹介。「日本料理の伝統をたどるには、コメ、神話、宗教から理解する必要があり、日本人にとってコメは神聖なものなのだ」とした。そして、「日本料理において、コメは美味の起点であり、その食事が完璧であるかどうかを決定づける」と論じた。

では、どのようなコメがおいしいコメとされるのだろうか。記事は、「日本には日本穀物検定協会があり、毎年コメの食味ランキングを発表している」と紹介。「コシヒカリはこれまでずっと最高のコメと評価されてきたが、最近ではゆめぴりかや元気つくしなど、ほかのブランドも特Aを獲得するようになった」と伝えた。

また、「日本における稲作は宗教的儀式と密接に結びついているほか、戦後は自民党も稲作をずっと重視してきた」と分析。「日本農業協同組合やJAバンクが自民党の支持組織となっており、国内のコメ価格の引き上げや外国のコメの輸入制限などによって、コメ農家を優遇してきた」と伝えた。

さらに、「非合理的といえるこうした政策について、人類学者の大貫恵美子氏は著作の中で『国家政策からコメの評価に至るまで、その背後にあるのは文化と宗教の力であり、この種の宗教と文化による感情は、単純にコストや経済的な理性によって計算できるものではない』と説明している」とした。「実際、稲作は中国から伝来したと考えられるが、古事記や日本書紀の中では、稲作に関する神話が少なくない」とし、「天照大神はコメを含む食物を管理しており、天照大神の子孫とされる天皇は稲作の祭事を扱う祭司となり、こうして日本の指導者となったため、稲作文化は日本の宗教、文化、社会、飲食の伝統の原点となった」と論じた。(翻訳・編集/山中)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携