南北首脳会談もここで!よく耳にする「板門店」とは?名前の由来は中国に関係―中国コラム

Record China    2018年4月27日(金) 10時20分

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世界が注目する南北首脳会談は板門店(パンムンジョム)で行われる。韓国と北朝鮮の話題でたびたび登場する板門店だが、どんな場所なのかご存じだろうか?写真は板門店。

2018年4月27日、世界が注目する南北首脳会談は2000年、2007年に続き今回が3度目で、北朝鮮が非核化に向けどのような姿勢を示すのかが焦点となっている。会談は南北の軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)で行われる。韓国と北朝鮮の話題でたびたび登場する板門店だが、どんな場所かご存じだろうか。中国のポータルサイト・網易は27日、板門店を紹介したコラムを掲載した。以下はその概要。

韓国の統一部によると、朝鮮戦争(1953年休戦)以降、南北は655回の会談を行っており、うち約半数が板門店で行われた。今回の南北首脳会談は韓国領の施設「平和の家」で行われるのだが、北朝鮮の指導者が板門店の韓国領に踏み入れ会談を行うのは朝鮮戦争休戦後初めてで、まさに歴史的な会談である。

板門店は韓国・ソウルから52キロメートル、北朝鮮・平壌からは147キロメートルの場所にある。テレビでよく目にする青い建物は「軍事停戦委員会本会議場」で、建物の中央を軍事境界線(38度線)が走っている。軍事停戦委員会本会議場の周辺の北朝鮮側には「板門閣」と「統一閣」があり、韓国側には「自由の家」と今回会談が行われる「平和の家」がある。

板門店という名称は、朝鮮戦争の休戦に関する協議が行われた1951年、中国側の代表者が場所を見つけやすいように周辺の店に「板門店」という看板を掲げたことに由来している。1953年の休戦協定が板門店で結ばれたことから、世界的に知られるようになった。

軍事境界線上にある共同警備区域はかつて南北の兵士が自由に往来していたが、1976年に発生したポプラ事件以降、区域内でも行き来が厳格化された。ポプラ事件は共同警備区域に植えられていたポプラ並木を1本剪定(せんてい)しようとした韓国軍と国連軍に北朝鮮側の兵士が反発し、米国軍兵士が2人死亡した事件。現在、軍事境界線を挟んで韓国と北朝鮮の兵士が対峙しており、境界線は簡単に越えられない存在となっている。そんな中で、唯一韓国による「宣伝放送」は境界線を越えて北朝鮮に届いている。

宣伝放送は北朝鮮に対し音楽やニュース、テレビドラマなどを発信しており、韓国の対北朝鮮の心理戦の重要な要素と見られている。今回の南北首脳会談に合わせ宣伝放送は停止している。南北の話し合いがうまくいけば、宣伝放送による心理戦も必要なくなるというわけだ。(翻訳・編集/内山

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