中華料理の正しい英訳集が完成、“セックス経験のない鶏”は「春の鶏」に!―北京市

Record China    2012年3月14日(水) 14時49分

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13日、北京市内の中華レストランで出される英語メニューには、外国人には理解できない奇妙な英文が並んでいる。そこで北京市が「美食翻訳中国語メニュー英訳法」を出版した。写真は中華料理。

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2012年3月13日、北京日報(電子版)は、北京市人民政府外事弁公室と北京市民講外語弁公室が共同で出版した「美食翻訳中国語メニュー英文訳法(美食訳苑中文菜単英文訳法)」を紹介した。中華料理の英語名称をまとめたもの。

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国際化が進む北京市では、外国人客のために英語のメニューを用意しているレストランが多い。だが中華レストランの英語メニューは中国語の料理名をそのまま英語に直訳したものがほとんどで、外国人にとっては意味不明。たとえば、麻婆豆腐は「Tofu made by woman with freckles(そばかすのある女性が作った豆腐)」、紅焼獅子頭(肉団子の醤油煮込み)は「Red burned lion head(赤く焼けたライオンの頭)」と訳されており、料理の中身とは全く異なったものに。

今回出版された「美食訳苑」には、家庭料理や名物料理を含む中華料理2158種の正しい英語名称が書かれている。有名な中華料理は中国独特の文化や歴史、事件、人名などから命名されているため、その英訳には編集委員会や専門家の間で激しい論争が生じることも。その結果、前述の麻婆豆腐は「Mapo tofu」、紅焼獅子頭は「Braised pork ball in brown sauce」となり、世界的にも有名な包子(バオズ、具のない中華まん)や餃子はその音訳でそれぞれ「Baozi」「Jiaozi」となった。

最も激論が交わされたのが、「童小鶏」(=童貞の鶏、若鶏のこと)。これまでは「Chicken without sex」(1度もセックスしたことがない鶏)だったが、さすがにこれはストレートすぎるということで「Spring chicken」(春の鶏)に落ち着いた。市外事弁公室の責任者は「強制ではないが、北京市内のレストランはこの英訳本のメニューを参考にしてもらいたい」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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