1500年前の仏像2895体の埋葬坑を発見、新中国成立後最大規模―河北省

Record China    2012年3月20日(火) 13時38分

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19日、中国社会科学院考古学研究所は、春節期間中に河北省臨ショウ県の遺跡で仏像2895体の埋葬坑を発見したと発表した。

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2012年3月19日、中国社会科学院考古学研究所は、春節期間中に河北省臨[シ章](りんしょう)県の●城(ぎょうじょう、●は業におおざと)遺跡で仏像2895体の埋葬坑を発見したと発表した。中国新聞社が伝えた。

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発掘された仏像はほとんどが白の大理石製で、一部青石製のものがあった。造形の特徴などから、東魏(534〜550年)、北斉(550〜577年)時代のものが多く、一部北魏(386〜534年)時代、や唐代(618〜907年)の特徴を持つものも確認されている。

中国社会科学院考古学研究所の朱岩石(ジュウ・イエンシー)博士は、新中国成立後、最多の出土であり、中国の仏教考古学上の、学術的、芸術的、歴史的価値の大きい発見だと語った。

発掘された遺跡は年代の割り出しが比較的容易で、同時代の都城制、城壁の範囲、城区の変遷や、歴史上の廃仏運動などについて重要な手がかりをもたらすとみられている。

仏像の題材は阿弥陀像、弥勒像、釈迦多宝像などで、彩色や金箔を貼った痕跡のあるものが多数存在し、北朝末期にこの地域が仏教学、芸術の中心的な地位にあったことが伺える。製造年代が北魏から唐にまたがっており、北朝末期から隋・唐にかけた同地域の仏像の類型や題材に関する貴重なサンプルとなる。

朱研究員によると、今後は埋蔵坑と遺跡や古代寺院との関係や調査に向けた手がかりの有無などの研究が必要で、現在は中国社会科学院の文化遺産保護センターが出土品の保存方法を検討しているという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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