是枝裕和監督の「万引き家族」がパルムドール、審査員の俳優チャン・チェンが「現実の残酷さ」映画を絶賛―台湾

Record China    2018年5月21日(月) 10時0分

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19日、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の審査員を務めた台湾の俳優チャン・チェンが、パルムドールを受賞した映画「万引き家族」について語った。

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2018年5月19日、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の審査員を務めた台湾の俳優チャン・チェン(張震)が、パルムドールを受賞した映画「万引き家族」について語った。自由時報が伝えた。

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19日閉幕した第71回カンヌ国際映画祭では、是枝裕和監督の作品「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞した。今回、女優ケイト・ブランシェットが率いる審査員団の1人として映画祭に参加した俳優チャン・チェンが、審査員の視点で「万引き家族」について語った。

「万引き家族」は東京を舞台に、犯罪でつながる家族の姿を通じ、社会の姿や家族の悲哀を描く。この作品が愛する映画の一つになったというチャン・チェンは、「とても悲しい物語。愛と犯罪のもつれを描くというテーマも非常に特別で、現実の残酷さを見せてくれる」とコメント。台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の作品で、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「悲情城市」に登場する「当時は残酷だと思わなかった。ただ、面白いと思っていた」というセリフを引用し、「温かさの下にある残酷さは、我々の社会の一面だ」と語っている。

審査員長を務めたケイト・ブランシェットについては、「まさに至れり尽くせり。審査員一人一人を思いやり、意見を細かく拾ってくれた」と語り、感謝の意を示した。

今回、コンペティション部門にはジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督の中国映画「江湖兒女」も出品されていたが、惜しくも受賞を逃している。これについてチャン・チェンは、「審査員というのは本当に悩ましい仕事だ。でも用意された賞の数は限られている」とコメントし、多くの優秀な作品から1本に絞ることが、あまりにも難しい作業だったことを語っている。(翻訳・編集/Mathilda

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