2012年4月7日、中国共産党機関誌「求是」系の一般誌「小康」に掲載された「中国人の性」に関するアンケート調査の結果によると、婚前交渉の経験がある人は7割以上に上った。9日付で山西晩報が伝えた。

【その他の写真】

それによると、「初めての性行為は結婚前」と答えた人は71．4％。婚前交渉に反対を唱えた人は2割程度にとどまった。性に関する知識を得る手段は「ネット」が24．5％で最多。「実践の中で徐々に模索する」が24．2％でこれに続いた。男女別では、男性が「ネット」「実践」「本・雑誌」「AV」の順。女性は「実践」「本・雑誌」「ネット」「学校で教わった」「AV」の順だった。また、53．5％が「性教育を受けたことがない」と答えた。

婚前交渉の経験がある人の割合は1994年時点と比べて30％上昇、1988年時点と比べると56％以上も上昇した。ジェンダー研究で有名な社会学者、李銀河（リー・インホー）教授は「これほどの変化は、他の国なら100〜200年はかかる」と指摘する。

中国の法定婚姻年齢は男性22歳、女性20歳。これをそれぞれ3歳過ぎてからの結婚が「晩婚」と呼ばれている。北京大学の甄宏麗（ジェン・ホンリー）医学心理学博士は「男性も女性も、その年齢になるまで性交渉を我慢させるというのも難しい」との見方を示した。

また、甄博士は「女性は『実践』を選んだ人が多かったが、これは性の知識を得るという任務を男性任せにしているという証拠。中国の女性は性に関して、非常に受け身で自分から進んで知識を得ようという好奇心に欠けている」と指摘した。（翻訳・編集/NN）