広がる経済格差が新興国のリスクに―アジア開発銀行

Record China    2012年4月14日(土) 5時33分

拡大

11日、アジア開発銀行は、アジアの発展途上国での格差が拡大していると警告した。格差の拡大により、本来ならば貧困を脱却できたはずの人間は2億4000万人に達するという。写真はジャカルタ。

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2012年4月11日、アジア開発銀行は、アジアの発展途上国での格差が拡大していると警告した。ロイター中国語版が伝えた。

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急成長を続けるアジア。多くの人が貧困からの脱却に成功したが、足かせとなっているのが格差の拡大だ。1990年初頭以来、アジアで最も高成長を記録した中国、インド、インドネシアの三カ国はいずれも格差を示すジニ係数が大きく悪化している。アジア開発銀行は、格差是正に成功していれば、さらに2億4000万人が貧困を脱していたと指摘している。

格差拡大は単に個々の生活の問題にとどまらない。社会の凝集力を弱め、統治の品質を破壊し、低効率の民族主義の台頭を招きかねない。すなわち新興国の成長と安定を損ないかねない問題だという。対策としては社会保障、再配分を充実させることであり、医療や教育の分野に公的資金を投資するべきだと訴えている。(翻訳・編集/KT)

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