フライメディア 2018年5月29日(火) 10時10分
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上海市に中国国内初の「無人銀行」がオープンしたと聞いて、早速「無人銀行」のサービスを体験しに行ってみた。
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上海市に中国国内初の「無人銀行」がオープンしたと聞いて、早速「無人銀行」のサービスを体験しに行ってみた。「無人銀行」は中国四大商業銀行の一つである中国建設銀行の九江路支店で、その場所は、上海随一の繁華街である南京東路からそう遠くない、銀行が多く立ち並ぶ九江路にある。
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通りからもすっきりとした店内がよく見えるガラス張りの店舗で、今年の4月オープンしたばかり。オープン後、約1カ月を経た5月中旬に店舗をのぞいてみた。この店舗は、人工知能(AI)、顔認証システム、仮想現実(VR)体験、対話型ロボットなどの技術を導入したスマート設備が注目をあつめている。
「無人銀行」とは言われているが、実際は完全なる無人ではなく、店内にはサポートをする銀行スタッフや警備員もいる。ただ、主に「接客」を担当しているのが2台の人工知能(AI)搭載のスマートロボットだ。まず、銀行の入口では一台のスマートロボットがお出迎え。すでに見学(?)に来ている数人がスマートロボットと会話を楽しんでいた。
無人銀行のフロアへの入退場には、ゲートを通らないといけないのだが、ここには顔認証システムが導入されている。初回利用時に身分証と顔認証を登録することで、以降は顔認証で入場ゲートを通過できるようになるとか。また中国の身分証がなくても、銀行カードをタッチすることで、ゲートを通過できる。
店内では、入口のスマートロボットよりやや小型のスマートロボットが対応している。ちょうど来店していた親子連れがロボットと会話をしていた。銀行の無人機能よりも対話のできるスマートロボットに興味津々のようだ。そばでは、銀行スタッフや警備員が見守っている。
小学生の女の子がロボットと会話している。
女の子 :「外のロボットはお母さん?」
ロボット:「ちがうよ」
女の子 :「だったら、一人で寂しいね」
ロボット:「一人じゃないよ、君がいるでしょ」
スマートロボットは、銀行業務と全く関係ない会話も楽しめ、こみ入った質問には、「すみません、今はまだその情報はインプットされていません。これからいろいろ知識を増やしてアップデートしていきます」と丁寧に応えていた。無人銀行の将来性や様々な可能性をアピールするには十分なスマート設備だと感じた。
ちなみに、スマートロボットに外国語対応があるか銀行スタッフに聞いてみたが、現在は中国語のみで、外国語には対応していないそうだ。ただ中国語であれば、どんなになまっていても、発音が多少ずれていても聞き取れるとのことだ。
銀行スタッフに「営業しているのか?」と聞くと、「今はプレオープンで、店舗を開放して無人銀行を体験してもらっている段階だ」と説明された。実際、店舗はショールームのようなイメージが強い。R・VRなどのインタラクティブ体験エリアも設置されていて、全体的に娯楽性の高い銀行には、多くの市民が見学に訪れていた。(提供/フライメディア)
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