世界最大級のダムは問題も最大級、補修のため10万人が立ち退きを余儀なくされる―中国

Record China    2012年4月17日(火) 21時23分

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16日、中国広播ネットは、中国・長江中流域の三峡ダムについて伝えた。三峡ダムは毎年多くの地滑りと崖崩れが発生しており、当局は補修を行うと発表。この補修により約10万人が立ち退きを余儀なくされる。写真は三峡ダム。

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2012年4月16日、中国広播ネットは、中国・長江中流域の三峡ダム(重慶市〜湖北省宜昌市)について伝えた。

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三峡ダムは1993年に着工し、2009年に完成した世界最大の水力発電ダムである。建設過程で住民110万人が立ち退きを強いられた。

水への影響も大きく、ダムの貯水により支流の水質が悪化。広範囲に大量の藻類が発生している。その上、汚水や化学肥料残留物がダムに流入したことにより、住民の飲用水にも大きく影響しているという。

当局関係者によると、三峡ダムは毎年多くの地滑りと崖崩れが発生している。それでも管理が行き届いているため、ここ9年でダムの災害による犠牲者は出ていないが、今後の状況は楽観視できないと語った。

また、災害の70%は突発性のもので、今後も増加するとみられている。さらに高波の危険性は長江の航路にも大きな影響を与えるという。

そのため、中国国土資源部は湖北省・重慶市と協力し、355カ所の地滑り・崖崩れに対し処置を行い、5286個の危険カ所の監視と予防策を講じると述べた。しかしこの補修で、約10万人が立ち退きを余儀なくされるという。(翻訳・編集/内山

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