日本にサーモンを食べに行ってもそれはニジマスかもしれない―中国人留学生

Record China    2018年5月31日(木) 19時40分

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30日、観察者網は、「日本に行って食べているサーモンは、もしかしたらニジマスかもしれない」とする、慶応大学大学院法学博士課程の中国人留学生による文章を掲載した。資料写真。

2018年5月30日、観察者網は、「日本に行って食べているサーモンは、もしかしたらニジマスかもしれない」とする、慶応大学大学院法学博士課程の中国人留学生による文章を掲載した。以下はその概要だ。

サーモンの刺身やすしは、伝統的な日本料理ではない。江戸前すしのネタにはもともとサーモンは存在せず、今でも高級なすし屋の多くサーモンを出すことを拒んでいる。サーモンのすしは低収入の象徴とされ、廉価な回転寿司店でしか食べられない。

中国人には伝統的な日本料理に映るサーモンのすしは、欧米から逆輸入されたもの。アトランティックサーモンの産地であるアラスカに近い米西海岸の日本料理店が「サーモンスシ」を発明した。そして、サーモンがこれほど日本で普及した背景には、1980年代にノルウェー政府が大々的にキャンペーンを仕掛けたことがある。

日本人にはもともとサケを生食する習慣はほとんどなく、当初は生サーモンは日本では絶対に受けないと言われた。しかしノルウェー政府は諦めることなく日本にアプローチを仕掛けたのだ。サケとの混同を避けるべくあえて「サーモン」と名乗り、有名人を使った広告戦略を展開し、ついに生サーモンを日本人の食卓へと送り込むことに成功した。

現在も、日本のサーモン市場はノルウェーとチリといった外国勢によって占められている。日本でも国産化の動きはあるが、生産量は外国産に遠く及ばない。しかも、いわゆる「国産サーモン」はニジマスの変種。日本で最も有名な「信州サーモン」も、ニジマスを改良したものなのである。

いささか詐欺まがいの手法だが、漁業団体の圧力を受けている日本政府はこのやり方を認めており、ニジマスが堂々と「国産サーモン」としてスーパーや食卓に並んでいるのである。だから、日本にやって来て高級な国産サーモンを食べたとしても、実際食べたのはニジマスに過ぎないのだ。(翻訳・編集/川尻

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