<レコチャ広場>留学生に見てほしい岡本太郎「明日の神話」=修復作業完了―川崎市の美術館では特別展

Record China    2012年5月5日(土) 9時17分

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渋谷駅の連絡通路で一般公開されている岡本太郎氏(故人)の巨大壁画「明日の神話」の修復作業が完了、道行く人の目を楽しませている。岡本氏といえば、川崎市に岡本太郎美術館がある。留学生にはぜひ同氏の元気な作品を見てほしい。写真は渋谷駅の巨大壁画。

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2012年5月、渋谷駅の連絡通路で一般公開されている岡本太郎氏(故人)の巨大壁画「明日の神話」の修復作業が完了、道行く人の目を楽しませている。岡本氏といえば、川崎市に岡本太郎美術館がある。留学生にはぜひ同氏の元気な作品を見てほしい。

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(私が教えている)教室で留学生に聞くと、「日本人は元気がない。下を向いて歩いている」という。デフレ状態から脱却できない日本経済の中にあって東日本大震災、政治の停滞と、あまり明るいニュースがないからかもしれない。ついつい「新幹線が開通したときや、大阪万博のときは元気だったのですがね」と言ってしまう自分に気付く。

日本に元気がないと感じる留学生に足を止めて仰ぎ見てほしいのが岡本氏の巨大壁画(幅30メートル、高さ5.5メートル)。一般公開されて3年。経年変化で損傷した亀裂にエポキシ樹脂を充てんしたり、部分的に補彩したりするなどの修復作業が終わり、元の鮮やかさを取り戻している。1990年代後半制作の「明日の神話」は、大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」と並ぶ岡本氏の代表作だ。元気だった日本が爆発している。

一方、川崎市の岡本太郎美術館では今、「岡本太郎 迷宮を行く」展を開催中だ(7月8日まで)。生誕101年の今年。地震・津波、原発事故、経済の低迷と、取り巻く経済社会は混迷の度を深めているようにみえる。縄文土器を愛し、フランスに学んだ岡本氏がまるで今の時代を先取りしたかのごとく、悩み、苦闘した作品群約100点が一挙公開されている。

「生田緑地」の森閑の中にある同美術館(小田急線向ケ丘遊園駅下車徒歩17分)を訪ねると、生前のプライベート映像とともに、エネルギッシュで感性豊かな「岡本太郎の世界」に浸ることができる。同氏の作品は親しみが持てて分かりやすい。留学生にとって一見の価値ありだ。(日本語教師RN)

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