Record China 2012年5月3日(木) 19時35分
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2日、中国の「盲目の人権活動家」陳光誠氏が北京の米国大使館を離れた問題で、ドイツメディアは、陳氏が中国政府から脅迫されたため、やむなく離れただけだと報じた。写真は陳氏。
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2012年5月2日、中国の「盲目の人権活動家」陳光誠(チェン・グアンチョン)氏が北京の米国大使館を離れた問題で、ドイツの放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版ウェブサイトは、陳氏が中国政府から脅迫されたため、やむなく離れただけだと報じた。
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陳氏は山東省臨[シ斤]市内の自宅に軟禁されていたが先月22日、脱出に成功。27日に北京の米国大使館に保護を求めたが今月2日、同大使館を離れた。その間、中国メディアはこの件を一切報じなかったが同日、国営新華社通信が「山東省[シ斤]南県の陳光誠が4月下旬に米国大使館に入ったが、6日間の滞在後、自発的に離れた」と報道。ロイター通信によると、陳氏はゲイリー・ロック(駱家輝)米駐中国大使に付き添われ、北京市内の病院に移動した。
新華社の報道を受け、陳氏と電話で話したという北京の人権活動家、滕彪(トン・ビャオ)氏は「陳氏は妻の袁偉静(ユエン・ウェイジン)氏と北京で再会した。陳氏の母親も含め、家族全員が北京で誘拐されたことがある。北京警察と山東警察がグルになって。今回は誘拐される心配がない状況で会えたようだ。こんなことは初めてだ」とネット上で明かした。
また、著名な人権派弁護士、曾金燕(ゾン・ジンイエン)氏は簡易ブログ・ツイッターで「陳氏の妻によると、山東省政府が派遣した者たちがこん棒を持って彼らの自宅で待機している。陳氏が米大使館を離れなければ、彼女を山東省に連れ戻すと中国政府に脅されたそうだ」と陳氏が大使館を離れたのは本意ではなかったことを示唆した。
滕氏もツイッターで、「米国政府が中国政府の『陳氏の安全は絶対に保障する』との約束を信じ、陳氏を大使館から出してしまったら、悲惨な結果になることは目に見えている」と懸念を示している。陳氏の友人の人権派弁護士、江天勇(ジアン・ティエンヨン)氏も、「中国に残っても自由はない。一家が米国に移住することを願っている。子どもさんは心に大きな傷を負っているに違いない。中国政府を信じてはいけない」と訴えている。
陳氏の事件について、中国外交部の劉為民(リウ・ウェイミン)報道官は「米国大使館が正常ではないやり方で陳光誠を入れたことに対し、抗議するとともに謝罪を要求する」と強硬な姿勢を示している。
江氏はこれに対し、「中国政府はいまだに自らの『維穏(安定維持)』政策を反省していない。外交部の主張は荒唐無稽。中国政府は対外的には陳氏は自由な公民だと言っている。自由な公民が米大使館に行き、大使館も彼を受け入れた。これのどこが『正常ではないやり方』なのか」と怒りをあらわにしている。(翻訳・編集/NN)
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