Record China 2018年6月7日(木) 23時30分
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6日、韓国メディア・マネートゥデイによると、2日にソウルのフェイスブックコリア前で女性団体の会員が上半身裸でデモを行った問題で、警察が「デモの実行者の立件は難しい」との判断を示したことで、これに反発する世論が噴出している。写真はソウル。
2018年6月6日、韓国メディア・マネートゥデイによると、2日にソウル江南区のフェイスブック(FB)コリアの社屋前で女性団体「火花フェミアクション」の会員10人が上半身裸で、「女性の身体をポルノとして見るな」とプラカードを持ってデモを行った。この行為に対して警察が4日、「デモの実行者の立件は難しい」との判断を表明したことで、これに反発する世論が噴出している。
記事によると、事の発端は、5月26日に同団体の会員がFB上に掲載した女性の上半身裸の写真を、29日にFB側が削除したことだった。この措置に対して同団体が、「なぜ男性の上半身裸の写真は削除されないのに、女性の裸は『わいせつ物』として削除されなければならないのか」と抗議したという。
論争が拡大するやとFBコリアは6月3日、謝罪とともに削除した写真を復元させた。これにより騒動は収束したかに見えた。ところが4日、ソウル江南区の警察署が、デモの実行者を「公然わいせつ罪」で立件するのは難しいとの判断を示したことで再び論争が巻き起こった。
記事は、「わいせつ行為とは一般の人の性欲を刺激して性的興奮を誘発し、他人に羞恥心・嫌悪感を与えたりする行為」という、韓国の大法院(最高裁)による刑法第245号(公然わいせつ)の解釈を紹介している。警察の判断では「デモ実行者らは自分たちの主張を訴えるために上半身裸になったのであり、今回のデモが他人に羞恥心・嫌悪感を与えるほどの行為だったとみなすのは難しく、従ってわいせつ性は認められない」のだという。
これに対して、「女性の上半身裸を公然わいせつ罪で罰しないのなら、男性が丸裸で外を出歩いても同じく処罰してはならないはずだ」との主張が起こった。これに対して「火花フェミアクション」のコ氏は「女性も性器を露出したいという意味ではなく、例えば男性は海で上半身裸になれるが、女性にそれができない。それは、社会が女性の胸をわいせつ物として見ているからだ 」と反論した。
また、記事によると一部では「視線レイプ」に関する論争も起こった。「視線レイプ」とは主に男性が性的な意味を込めて女性を見る行為のことである。「視線レイプするなと言っておきながら、なぜ服を脱いで自ら視線レイプの対象になろうとしているのか理解できない」との意見に対し、同団体のシン氏は「女性と男性を差別して、女性の身体を性的に見るのをやめようと主張したいのだ」と説明したという。
記事は最後に、一連の論争に対する韓国両性平等教育振興院のイ・ヒョンへ教授の意見を紹介した。教授は、「女性が服を脱いだか脱いでいないかではなく、このようなパフォーマンスをしなければならなかった状況そのものが重要だ」とし、「女性たちは上半身裸のパフォーマンスを通じて、これまで社会が女性の身体を性的な対象物としてきたことに抵抗の意志表示を行った。大切なのは『なぜ女性の身体は性的に考えられてきたのか』だ。今回のデモをきっかけに、このようなことについて考えてみる姿勢が切実に求められている」と発言した。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「自分も女性だけど、露出している女性の身体には目が行ってしまう。それを『見るな』というのは自分勝手すぎる」「この団体は差別と区別の違いも分からないようだな」「見たら『視線レイプ』で、見なかったら『性差別』とは面倒な世の中だ」「男性が脱いでいたら女性も見ちゃうでしょう」と、女性たちを批判する書込みが殺到した。
一方、「彼女らは決して服を脱ごうと言っているわけではない」と、わずかながら賛同する書き込みも見られた。(翻訳・編集/半田)
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