フィリピン産バナナが中国の港で足止めされ傷む、損害額は18億円―中国メディア

Record China    2012年5月16日(水) 7時42分

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14日、中国がフィリピン産バナナに対する検疫を強化したことを受け、大連や上海の港で足止めされたバナナが傷み、その損害額は10億フィリピンペソ(約18億7000万円)に上っている。写真は中国で売られているバナナ。

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2012年5月14日、中国がフィリピン産バナナに対する検疫を強化したことを受け、大連や上海の港で足止めされたバナナが傷み、その損害額は10億フィリピンペソ(約18億7000万円)に上っている。四川在線が伝えた。

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中国国家質量監督検験検疫総局(質検総局)は9日、ウェブサイト上に「フィリピン産果物に対する検査・検疫の強化に関する通知」を載せ、昨年からフィリピン産パイナップルやバナナなどの果物から複数の害虫が何度も検出されているとした上で、各地方当局に対し、検疫の強化を求めた。

海外に輸出されるフィリピン産バナナの半分以上が中国市場に出回っており、その市場を失えばフィリピンにとっては大きな痛手。南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題をめぐり、対立を続けるフィリピンに対する制裁措置とみられている。

フィリピンメディアによると、11日までにコンテナ15個分の同国産バナナの通関が拒否されている。フィリピン・バナナ生産者輸出業者協会のアンティグ代表は「大連、上海などの港で足止めされたバナナが傷んでしまっている。中国政府が新たな検疫基準を設けたせいだ」と語っている。

同代表によると、中国は今年3月から新基準による検疫を実施しており、これまでの損害額は10億フィリピンペソ(約18億7000万円)に上る。同代表は「政治的な意図があるならやめてほしい。我々は商売をしている。国同士のゴタゴタに巻き込まないで欲しい」と訴えている。(翻訳・編集/NN)

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