Record China 2012年6月4日(月) 23時54分
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3日、民主化を求めて天安門広場に集結した大学生らを人民解放軍が武力鎮圧した「天安門事件」から23年。今の中国の若者にとって、事件はどのような位置づけなのだろうか?写真は天安門広場。
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2012年6月3日、民主化を求めて天安門広場に集結した大学生らを人民解放軍が武力鎮圧した「天安門事件」から23年。今の中国の若者にとって、「天安門事件」とはどのような位置づけなのだろうか?米華字サイト・多維新聞が伝えた。
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今の中国の高校生や大学生は23年前の事件をほとんど知らないといってよい。中国政府が一貫してマスコミにかん口令を敷き、当事者を公の場に出すことを禁じてきたため、いつの間にか事件は風化し、「天安門事件ってなに?」と真顔で質問する若者だらけになった。
インターネット上で「天安門事件」と検索しても、全くヒットしない。事件を知る世代は被害者遺族を除き、ほとんどが口を閉ざしたまま、何も語ろうとはしない。2009年、ドイツの華字メディアが北京の学生街で大学生に事件について質問してみたところ、答えは、「教科書では一切習っていないし、周りの同級生もみな事件のことを知らない」。
これが今の若者に共通する見解だろう。こんな声も聞かれた。「国が発展を続けることが大事。今後もこの調子で発展するという保証があるのなら、専制だろうが、汚職だろうが気にしない」。「当時の学生たちは尊敬する。でも、今の若者は現実的。同じような学生運動を起こすことはあり得ない」。
今の高校生や大学生は大半が一人っ子で、小さい頃から比較的恵まれた環境で育ってきた。そのため、現状を変えたいという思いを抱くこともなく、政治や社会に対する関心も薄い。こうした風潮に危機感を感じた山東大学の元教授が3日、仲間6人と済南市内の公園で「天安門事件23周年記念活動」を展開したが、若者の多くは「自分とは関係ない」といった態度で立ち去っていったという。
事件を知る世代の人々はこうした現状を複雑な思いで見ているに違いない。事件は23年前、確かに起きている。だが、その記憶は中国の人々の中から徐々に消し去られようとしている。(翻訳・編集/NN)
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