Record China 2018年6月29日(金) 7時40分
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27日、韓国・文化日報は、2400億ウォンが投入された韓国のオペラハウスとも呼ばれる施設「アートセンター仁川」について「完工から2年が経った今もオープンできていない」とし、その実態を報じた。写真は仁川。
2018年6月27日、韓国・文化日報は、2400億ウォン(約240億円)が投入された韓国のオペラハウスとも呼ばれる施設「アートセンター仁川(インチョン)」について「完工から2年が経った今もオープンできていない」とし、その実態を報じた。
記事によると、仁川松島(ソンド)国際都市に建てられた韓国きっての設備を備えた同施設は、世界的なマエストロ、チョン・ミョンフン氏が参加して2008年9月に起工式が行われた。1727席あるコンサートホール(地下2階~地上7階)の工事だけでも8年かかったとされる。ソウル芸術の殿堂とロッテアートホールに続き、韓国で3番目となる規模だという。しかし、NSIC(松島国際都市開発有限会社)が仁川市に寄付する形で2016年7月に工事を終えた後、寄付採納が延期、開館日程が決められない状態という。同事業はNSICが国際業務地区内の住居団地開発の収益金で建立し、市に寄付すると残りの収益金が戻ってくる仕組み。しかし、開発の収益金算定方式をめぐってNSICと仁川経済庁が対立し、巨額をかけて建設した公演施設が数年間使われずにいるというのだ。
さらに、NSICとポスコ建設が数千億ウォン(数百億円)台の代位弁済金をめぐって3年間対立している状態で、同施設をめぐる開発収益金議論が浮上、問題をより複雑にしているとのこと。
記事は最後に「高レベルの文化公演が提供されると期待を集めたアートセンター仁川が長いこと放置され、シンガポールや香港、東京などライバル都市を超える国際都市を造るという仁川市の夢も遠ざかっている」と締めくくった。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、記事に掲載されている同施設の外観写真に対する指摘の声が上がっている。「何あのデザイン。海運庁の倉庫かと思った」「工科大学の建物に見える」「オペラハウス?どう見てもバスターミナルかと」などデザインの酷評が目立ち、「会場がないから公演ができなかったとでも?市民に時間やお金の余裕がないからでしょ。あんなものを建てるお金があったらもっと芸術家への保障を厚くして」「建設会社の内部を調査して。1000億ウォン(約100億円)以上の秘密資金があるはず」「そのお金があれば横浜アリーナ級の建物が建てられるのに!」「これが韓国人の能力か…情けない」など怒りの声が相次いだ。(翻訳・編集/松村)
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