横転したトラックから遺体16体を発見、実は「教材用の標本」―四川省

Record China    2012年6月11日(月) 19時15分

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11日、四川省瀘州市の高速道路を走行中のピックアップトラックが横転し、車内から袋詰めにされた16体の遺体が発見された問題で、遺体は医大に運ばれる途中の教材用標本だったことが判明した。写真は事故現場。

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2012年6月11日、四川省瀘州市の高速道路を走行中のピックアップトラックが横転し、車内から袋詰めにされた16体の遺体が発見された問題で、遺体は医大に運ばれる途中の教材用標本だったことが判明した。華西都市報が伝えた。

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事故が起きたのは今月2日。すぐ後ろでトラックを運転していた張(ジャン)さんによると、ピックアップトラックが横転したため近づいたところ、路上に10数体の遺体が横たわっており、ちょうど運転手がそれらに布をかぶせて隠そうとしている最中だった。

遺体はいずれもビニール袋詰め。路上に血の跡はなかったため、少なくとも今の事故で亡くなったわけではない。張さんは怖くてそれ以上近づかず、そのまま猛スピードで走り去った。瀘州料金所に着いたところでようやく車を止め、警察に通報。

現場に駆け付けた警察官らによると、現場から10数メートル付近で早くも異臭。それは「病院の消毒の臭いと死体が腐乱した臭いが混ざった感じ」で、吐き気をもよおすほどの強烈さ。だが、これだけの遺体を前にしても運転手は「誰も負傷していない」と言い張っている。

そこへ、瀘州医学院の教授を名乗る人物が現れた。身分証明書を見ても間違いない。教授は慌てて「誤解しないで下さい。これらはすべて教材用の標本です」と釈明、これでようやく事の真相が明らかになった。だが、事故の目撃者が「重大事件の発生か」とネット上に書き込んだため、市民らを恐怖に陥れることに。

こうした事態を受け、瀘州市公安分局湖市派出所が「遺体はすべて教材用の標本でした。重大事件ではないので、どうかデマを信じないで下さい」と市民らに呼び掛けた。16体の遺体は瀘州医学院が四川大学から教材用として正規に購入したもの。ちょうど同大から移送中に事故を起こしてしまったため、思わぬ騒ぎに発展したようだ。(翻訳・編集/NN)

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