Record China 2018年7月7日(土) 10時20分
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サッカーW杯ロシア大会の決勝Tで惜敗した日本代表。GL最終戦では時間稼ぎに非難が集まったが、今回は健闘ぶりに評価が一転。中韓メディアも「巨大空母を転覆寸前に」「実力で汚名返上」などと称賛している。写真はサッカーワールドカップロシア大会。
2018年7月6日、サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメントでベルギーに惜敗した日本代表。グループリーグ(GL)のポーランド戦では時間稼ぎに非難が集まったが、今回は健闘ぶりに評価が一転。中国や韓国のメディアも「巨大空母を転覆寸前に」「実力で汚名返上」などの賛辞を送っている。
中国国営新華社通信は日本代表について「“巨大空母”のベルギーを転覆寸前まで追い込んだ」との表現で健闘をたたえた。後半に日本が2点をリードした後、ベルギーのロベルト・マルティネス監督による巧みな選手交代がなければ「日本は史上初の8強に進んでいただろう」と言及。「ベルギーの豪華な陣容と対峙(たいじ)しながらも日本の選手は欧州リーグで大舞台に場慣れしており、ひるむことはなかった」とも指摘した。
新華社の別の論評で優勝を狙う「黄金世代」のベルギーが一時は日本に技術的な優勢を許し、中盤を支配されたと分析。「アジアトップクラスのチームの過去4年間における進歩を如実に示した」と報じている。
澎湃新聞は「GL最後の試合で、日本が決勝トーナメントに進出するために『消極的な試合』をしたことが少なからぬ論争を引き起こした。しかし、ベルギー戦で日本は尊厳を勝ち得た」と、日本代表を高く評価。中国のサッカーファンから「日本サッカーは東アジアの発展の方向性を見せてくれた。技術力と戦術に種族は関係がない。着実な青少年の訓練と挙国一致のサッカー理念こそが、殻を破る鍵だ」との声が寄せられたことを紹介している。
中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では「日本代表は尊敬に値する」が検索ワードで急上昇。「これほどまでに日本人をリスペクトし、日本人のために心を痛めたのは初めて」「この気持をどう表現すればいいのか。熱い涙がこみ上げてくる」などのコメントが集まった。
こうした反応は韓国でも同じ。スポーツ朝鮮は「最後の壁を越えられなかった日本。しかし、実力でボール回しの汚名を返上」との見出しで報じ、「日本はベルギーと対等に戦った」と強調している。イーデイリーも「ボールを回さなかった日本。実利の代わりに名誉を回復」との見出しで、「優勝候補のベルギーを相手に名勝負を繰り広げた日本代表の実力が高く評価されている」としている。
ポーランド戦を酷評した中央日報は「『パス回し』批判した海外メディア、日本サッカーを高く評価」と報道。英BBCなどを引用して「日本は2回の賭けをした。開幕を控えて監督を交代し、GL第3戦でも0-1のスコアを維持する選択をした」とし、「日本は1996年の北朝鮮、2002年の韓国に続いてアジア史上3番目にW杯8強入りするチームになるところだった」と伝えている。(編集/日向)
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