2012年6月11日、中国の女優チャン・ツィイー（章子怡）と失脚した政府高官がかつて愛人関係にあったとの報道をめぐり、情報リーク元とされた女優ファン・ビンビン（范冰冰）が裁判所に訴えを起こした。新華網が伝えた。

【その他の写真】

チャン・ツィイーは先月、スキャンダルによって失脚した薄熙来（はく・きらい）前重慶市党委書記と、過去に親密な関係にあったと報じられた。ツィイーが薄熙来の元愛人で、ばく大な金額が彼女の手に渡ったというものだが、この情報の発信源が、国際派女優としてライバル関係にあるファン・ビンビンだとする報道も。

ファン・ビンビンは11日、これを報じた中国のニュースサイト・黔訊網と、著名芸能評論家の卒成功（ビー・チョンゴン）氏を相手取り、北京の裁判所に名誉棄損で訴えを起こした。起訴状の中でビンビン側は、「虚構の記事にはひどい誹謗中傷の言葉が並び、名誉と社会的評価を著しく傷つけられた」として、50万元（約620万円）の損害賠償を要求している。

彼女が訴訟を起こしたのは、この8年間でこれが7回目。内容は、美容整形疑惑から肖像権の侵害など多種類に及ぶ。ネットユーザーの多くからは、彼女に対し「無駄な労力と時間を使うのはバカらしい」「黙っていれば騒動はいつか終わる」と、忠告の声も。しかしビンビンは、自分へのけじめとして、あくまで強硬姿勢を見せている。（翻訳・編集/Mathilda）