薄熙来事件、捜査終了か=殺人容疑の妻は精神疾患を理由に死刑を免れる?―中国

Record China    2012年6月14日(木) 5時47分

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12日、カナダの中国語ニュースサイト・加拿大家園は、今年になった失脚した中国の薄熙来元重慶市党委書記に関連する一連の事件について、すでに捜査が完了したと報じた。写真は薄熙来夫妻。

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2012年6月12日、カナダの中国語ニュースサイト・加拿大家園は、今年になった失脚した中国の薄熙来(ボー・シーライ)元重慶市党委書記に関連する一連の事件について、すでに捜査が完了したと報じた。捜査結果は中央政府へ提出されており、共産党指導部が最終的にどのような決定を下すかという段階にあるという。米華字サイト・多維新聞が伝えた。

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各メディアの既報によると、一連の事件に対して中央政府は3組の調査グループを組織し、調査を行ってきた。薄熙来氏の妻・谷開来(グー・カイライ)容疑者によるものとされる英国人実業家ニール・ヘイウッド氏の暗殺事件を公安部が、薄熙来氏の腹心であった王立軍(ワン・リージュン)元重慶市公安局副局長による米領事館駆け込み・亡命未遂事件を国家安全部が、薄熙来氏本人の事件を中国共産党中央紀律検査委員会が、それぞれ担当したという。

英国人実業家暗殺事件について、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの王祥偉(ワン・シャンウェイ)編集長は、「谷容疑者は統合失調症を患っているため、減刑の可能性が高く、死刑は免れるだろう」と指摘する。一方で、谷容疑者と共に殺害に関与したとされる薄家の元使用人・張暁軍(ジャン・シャオジュン)容疑者については、死刑が適用されるだろうと予想する。

また、米総領事館に逃げ込んだ王立軍氏に関しては、多くのメディアが情状酌量による減刑を予測している。王氏は当初、前出の英国人実業家変死事件に関して不審を抱き、案件の調査段階で谷氏による関与の可能性に気づいた人物。薄熙来氏にそれを報告すると、両者の衝突が深刻なものとなり、王氏は公安副局長の職を解任された。最終的に自身の身の安全を守るために米総領事館に逃げ込んだと見られているからである。

薄熙来氏本人の事件に関しては、最も複雑である。同氏は中国共産党中央政治局委員だっただけでなく、一時は、党総書記を筆頭に9人で構成される国家最高指導部(中央政治局常務委員)入りも噂されたほどの大物でもあったため。中共中央紀律検査委員会は、薄熙来氏の過去についても調査を実施したとされている。

一方、中国のメディア関係者によると、上層部からの指示によって、一連の案件は報道が禁止されているという。これには、政治上の更なる混乱を避ける狙いがあると見られている。(翻訳・編集/HA)

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