中国で春秋時代の墓を発見、文化財500点出土―河南省義馬市

人民網日本語版    2018年7月3日(火) 20時40分

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河南省の考古調査隊は6月30日、河南省義馬市の開祥化工有限公司の工場内(旧上石河村)で、春秋時代の土坑墓葬を21基、馬坑を6基発掘し、銅・陶・玉などの各種文化財が500点ほど出土したと発表した。

河南省の考古調査隊は6月30日、河南省義馬市の開祥化工有限公司の工場内(旧上石河村)で、春秋時代の土坑墓葬を21基、馬坑を6基発掘し、銅・陶・玉などの各種文化財が500点ほど出土したと発表した。新華社が伝えた。

発掘中の93号墓椁室内で、考古調査隊は四鼎四●(●は竹かんむりに良に皿)のほか、銅方壺や銅盤などの青銅礼器を発見した。椁室の周囲と棺盖板からは銅魚や石貝、陶珠など棺の装飾が見つかった。これは今回の発掘で最高クラスの副葬品が最も豊富な墓となっている。

三門峡市文物考古研究所の楊海青(ヤン・ハイチン)研究員は、「これらの器物は三門峡虢国墓地から出土した器物の特徴と似ており、模様も近い。銅の窃曲紋、重環紋などは春秋時代前・中期に流行した模様だ。銅戈、銅矛、銅鏃などの武器、銅銜、銅帯扣などの馬具は■国墓地(■は埒のつくりに虎)から出土した同類の器物と似ている。そのためその年代を春秋時代前・中期と判断できる」と説明した。

楊氏によると、周礼は副葬品について、天子を九鼎八●、諸侯を七鼎六●、大夫を五鼎四●、士を三鼎二●と定めている。今回の発掘状況を見ると、四鼎四●、一鼎一●などの状況があり、器物の組み合わせは周礼の副葬制度と合致しない。しかし93号墓には四●が副葬されており、かつ銅箭鏃があるため、墓の主が春秋時代の大夫級の男性貴族であることが分かるとしている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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