<中華ボイス>非人道的な一人っ子政策、被害者は女性と罪のない子供たち―学者

Record China    2012年6月29日(金) 12時16分

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世界一の人口を有する中国。中国は人口の爆発的な増加を抑制するため、1979年より計画生育政策、いわゆる一人っ子政策を開始した。違反者には多額の罰金や社会保障の格差などのペナルティーを科し、政策の順守を促した。写真は江蘇省南京市。

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世界一の人口を有する中国。中国は人口の爆発的な増加を抑制するため、1979年より計画生育政策、いわゆる一人っ子政策を開始した。違反者には多額の罰金や社会保障の格差などのペナルティーを科し、政策の順守を促した。一方で行き過ぎた取り締まりも問題視され、それを象徴するかのような事件が起きた。2012年6月12日、中国陝西省安康市で、妊娠7カ月の女性(23)が一人っ子政策に違反したとして地元当局に違法に拘禁され、強制的に中絶手術を受けさせられた。

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また、中国衛生部が発表した最新統計によると、一人っ子政策実施以来の人工妊娠中絶の件数は1983年が最も多く、1年間で1437万件の手術が行われたという。2000年代に入ると減少傾向に転じ、年間平均700万件ほどに落ち着いている。2000年代で最多だったのは2008年の917万件だった。

2012年6月25日、中国の著名学者・呉祚来(ウー・ズオライ)氏は中国の一人っ子政策について、「この政策の問題点は、数多の女性や生まれくるはずだった子供に対しての残虐な仕打ちにある。一部の家庭は子供が多いがために経済的に恵まれていないが、そこに罰金という追い打ちをかけ、さらに生活の負担を増やす。罪のない子供たちはこうした政府から押し付けられた苦難に立ち向かわなければならない」と自身のマイクロブログに意見を掲載した。(翻訳・編集/内山

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