<続報>抗議行動の激化で市委、市政府が銅精錬工場の建設中止を発表―四川省什ほう市

Record China    2012年7月4日(水) 9時27分

拡大

3日、四川省什ほう市で起こった銅・モリブデン精錬工場建設に反対する市民の抗議を受け、市共産党委員会と市政府は、プロジェクトの中止を決定した。写真は抗議行動の様子。

(1 / 4 枚)

2012年7月3日、人民網によると、四川省什ほう市(ほう=「方」におおざと)で起こった銅・モリブデン精錬工場建設に反対する市民の抗議を受け、市共産党委員会と市政府は、プロジェクトの中止を決定した。

その他の写真

同市では2日、工場建設に反対する市民たちが党委員会、市政府庁舎前に集まり、警戒線を突破、庁舎ロビーの窓ガラスや宣伝パネルを破壊した。政府側の説得を受けて大部分の市民は解散したが、一部の市民はいまだ現場に残っている。

7月3日午後、什ほう市委員会書記は取材に対し、事前の通知が不十分だったため、一部の市民から理解と支持が得られなかったと述べ、「工場完成後の環境の悪化を心配する市民の権益を守るため、工場建設は停止し、今後も同様のプロジェクトは実施しない。また、社会の安定のため、市民の皆さんは噂に惑わされることなく、法律を順守し、別に意図を持った少数の人間に利用されないよう自主的に社会の秩序を守り、理性的に、党と政府による適切な処理を信じて頂きたい」とコメントした。

市側は、「2008年の四川大地震で大きな被害を受け、廃墟から新たに美しいふるさとを作るため、什ほう市は非常な労力を払ってきた。市民たちが良い家に住み、幸せな生活を送れるよう、党と政府は銅・モリブデン工場の誘致に尽力した」と述べている。

建設計画は、四川地震被災地の産業の振興を目的として、四川の省委員会、省政府が決定した「十二五発展計画(第12次5カ年計画、2011−2015年)」の重点プロジェクトで、国の最新基準に基づいて国家レベルでの環境評価を行い、今年3月26日に国家環境保護部の審査を通過、財政収入の増加、雇用促進をもたらすとされていた。(翻訳・編集/長河)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携