中国・奇瑞汽車、2018年上期「新エネルギー車」の販売台数が前年同期の3.5倍に

Record China    2018年7月20日(金) 1時0分

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写真は奇瑞汽車が製造販売する電気自動車の「瑞虎3xe」。

中国メディアの四川在線によると、安徽省蕪湖市に本社を置く奇瑞汽車(チェリー自動車)の2018年上期(1~6月)における「新エネルギー車」の販売台数が前年同期の3.59倍の3万3363台に達した。国産ブランド車の有力メーカーである奇瑞汽車が「新エネルギー車」で大きな躍進を見せたことが、改めて注目された。

中国では電気自動車(電池自動車)、燃料電池車、プラグインハイブリッド車などが新能源車(シンヌンユエン・チャー=新エネルギー車)と位置付けられ、政府が普及に力を入れている。実際にはほとんど場合が電池とモーターを組み合わせた電気自動車で、奇瑞汽車が販売台数を飛躍的に伸ばした「新エネルギー車」も、実際には電気自動車を指すと考えてよい。

中国政府が新能源車に力を入れるのは、従来型の自動車では中国企業が技術面などで国外メーカーに太刀打ちできるようになる可能性は将来にわたっても極めて低いと判断したこと、大気汚染を軽減できると期待できることがあるとされる。また、充電施設や水素ガスステーションの大量設置など、新能源車の普及に不可欠な環境構築に自信があることも背景にあるとされる。

奇瑞汽車の1~6月の販売台数は前年同期比8.6%増の34万3000台だった。同期における「新エネルギー車」の販売台数は前年同期の3.59倍の3万3363台に達した。4月は同2.89倍、5月は同2.83倍、6月は同2.37倍の8206台だったという。4月以降の伸びが鈍ったように見えるのは、前年同月の販売台数がすでに増加していたためと考えられる。

奇瑞汽車の設立は1997年。第一汽車、東風汽車、上海汽車、長安汽車と共に、中国自動車メーカーの「ビッグ5」の1社と称されるようになった。他の「ビッグ5」が、外国企業との提携により生産する国外ブランド車の製造販売に大きく頼るのとは異なり、奇瑞汽車には自社ブランド車に特に力を入れてきた特徴がある。

四川在線によると、奇瑞汽車の開発に着手したのは1999年。中央政府のプロジェクトに呼応して、積極的に取り組んできた。現状における「新エネルギー車」関連事業の特徴としては「販売台数と利益で目標を上回る業績を上げている」「グループ外からの投資を受け入れ事業推進に活用」「物流専用車やバスなども重視し、キャンピングカーや救急車の生産を念頭に特殊車両を手掛ける米REV集団と合弁企業を設立(2017年12月)」などがあるという。

奇瑞汽車は2018年5月に水素利用の燃料電池車も発表している。また2020年までには、販売するすべての自動車を「電動化」するとしている。製造販売における電気自動車と燃料自動車の比率についての構想などは伝えられていないが、同社が「エンジン車」との迅速な決別を目指していることは間違いない。(翻訳・編集/如月隼人

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