人が住めない危険住宅、実は立ち退き料たかり目的で建てられていた―海南省三亜市

Record China    2012年7月5日(木) 5時5分

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2日、中国・海南省三亜市海棠湾には建築基準法を満たさない住宅数百棟がひしめき合っている。海南省は同地区の開発を重要プロジェクトと定めており、それを逆手にとった地元住民たちが、政府から立ち退き料を得る目的で違法住宅を建てるケースが相次いでいる。

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2012年7月2日、中国・海南省三亜市の海棠湾には建築基準法を満たさない住宅数百棟がひしめき合っている。南海ネットが伝えた。

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リゾート地として有名な海棠湾だが、ここ数年、建築基準法を満たさない住宅が増えている。多くは天井や床、壁などの建材が国の定めた基準より薄いため、「薄薄楼」などと呼ばれている。

海南省は同地区の開発を重要プロジェクトと定めており、それを逆手にとった地元住民たちが、政府から立ち退き料を得る目的で違法住宅を建てるケースが相次いでいる。当然、居住目的で建てたものではないため、そのまま住まわれずに放置されるものが多いが、簡単な内装を経てそのまま「薄薄楼」に住む人もいる。

「薄薄楼」の多くは、とても住めないような危険な物件が少なくない。当局はこうした危険住宅に関して、何度となく強制取り壊しを行っている。2010年8月には700人を動員し、64棟を取り壊した。しかし、その高額な立ち退き料を期待して「薄薄楼」を建てる者は後を絶たない。(翻訳・編集/内山

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