中国湖北省恩施市でバイクに乗った若者数人が文化財の階段でパフォーマンスし、物議を醸している。7月18日付で光明網が伝えた。

騒動が起きたのは7月11日の午後7時過ぎ、4、5人の若者がバイクで約30分間にわたりパフォーマンスを行った。ただでさえ騒音で周辺住民からはクレームが聞かれたが、場所がさらに問題となった。彼らが爆走していたのは中国の省級文物保護単位に指定されている文化財「武聖宮」の階段で、騒動後に現地の関連部門は同様の行為を禁止すると発表している。

武聖宮は全面的な修繕作業をしている最中で、今年末に一般公開する予定。若者らのパフォーマンスにより文化財がダメージを受けることがあれば公開が先延ばしになる可能性もあると同市の文物事業管理局が述べている。同局によると、警察はすでに若者らの身元を突き止め、厳しく指導した上で関連の対応を進めている。

中国では同様の騒動が5月27日にも発生している。四川省宜賓市にある古寺「流米寺」で、男性2人が無理やり車で石の階段を上り破壊し、批判が集まった。翌28日には当事者の男性2人が警察に呼び出され、その後男性の家族らが階段を修復した。こうした行為にネットでは厳しい罰則を求める声が多く寄せられている。（翻訳・編集/内山）