中国鉄道のPRフィルム「ひどい駄作」、監督は世界の巨匠のはずだったが…?―中国

Record China    2012年7月6日(金) 14時10分

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4日、中国鉄道部が2年前、中国鉄道の歴史と現在をPRするために制作したショートフィルムが「とんでもない駄作」と物議を醸している。たった5分間のフィルムに費やした費用は2億円超だったのだが…。写真は中国の高速鉄道車両「和諧号」。

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2012年7月4日、中国鉄道部が2年前、中国鉄道の歴史と現在をPRするために制作したショートフィルムが「とんでもない駄作」と物議を醸している。たった5分間のフィルムに費やした費用は1850万元(約2億3400万円)。そして、監督を務めたのは国際的に有名なチャン・イーモウ監督だというのだが…。シンガポール紙・聯合早報の報道。

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この5分間のショートフィルムは、2010年に中国が初のホスト国となった国際鉄道連合主催による高速鉄道のカンファレンス「UIC HIGHSPEED 2010」で上映されたもの。2009〜2010年の間に公開入札を経ず、1850万元を投じて制作したというから、1秒当たり6万元(約76万円)以上をかけた“大作”だ。

最近になって、この映像が動画共有サイトで流通している。これを見た人々は口々に「ひどいできばえ」と声を発している。列車の車体と女性車掌、乗客のカットばかりが流れ、走る列車の俯瞰アングルすらほとんど含まれていない。わずかに挿入される鳥瞰映像も、カメラがガタガタと揺れている始末。「おそらく安価な無人航空カメラで撮影したのだろう」と言われている。ある専門家は、「中〜低予算レベルの作品。画質は最悪。おそらくいい加減な外注が制作したのだろう」と評した。

しかし、制作を指揮したのは“世界のチャン・イーモウ監督”のはず。これはどういうわけなのか?2日、チャン監督のマネージャーがこれについて説明した。当時、鉄道部の委託を受けたある製作会社がチャン監督にオファーを申し入れたのだが、チャン監督は「ノークレジットで、企画の立案には協力する」と応じただけのようだ。結果、冒頭のシーンにでかでかと「チャン・イーモウ監督」のクレジットが登場。削除するように求めたが、残ったままになっていたという。(翻訳・編集/愛玉)

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