中国サッカーリーグ、大物助っ人でしのぎ削る―中国メディア

Record China    2012年7月12日(木) 9時1分

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4日、中国サッカー・スーパーリーグの各チームはこのほど、ニコラ・アネルカ、ディディエ・ドログバ、フレデリック・カヌーテ、ヤクブ・アイェグベニなどの外国人助っ人を招聘した。写真は上海申花に入団したアルネカ。

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2012年7月4日、人民網日本語版によると、中国サッカー・スーパーリーグ(略称:中超)の各チームはこのほど、ニコラ・アネルカ、ディディエ・ドログバ、フレデリック・カヌーテ、ヤクブ・アイェグベニなどの外国人助っ人を招聘した。これらの選手は数年前まではプレミアリーグで活躍していた。すでに中国サッカークラブに入団していたダリオ・コンカやムリチを加えると、中超はスター選手が技を競う時代に突入したと言える。映画のセリフを引用すれば、「強力な助っ人選手がいなければ、中超のサッカークラブとは言えない」状況となった。半島晨報が伝えた。

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◆スター選手が入団

かつての中超にも外国人助っ人の姿が見られたが、一部のクラブのみで、助っ人の知名度と実力も欧州では三流に過ぎなかった。今年はディディエ・ドログバ、ニコラ・アネルカといったUEFAチャンピオンズリーグ級のスター選手が中超に加わった。外国人助っ人に資金を費やそうとしない北京国安も、クラブ史上最高の契約金により、プレミアリーグとプリメーラ・ディビシオンで活躍していたフレデリック・カヌーテを招いた。中超の各クラブがスター選手の入団による市場効果を認識したことが伺える。

現在、広州恒大、北京国安、貴州人和、広州富力、大連阿爾濱、上海申花などのクラブが外国人スター選手を獲得しており、長春亜泰もこのほど元ブラジル代表と契約を結んだ。これにより、中超のうち強力な外国人助っ人を擁するクラブが約半数に達し、かつてない豪華な顔ぶれとなっている。

ディディエ・ドログバ、ニコラ・アネルカ、フレデリック・カヌーテ、ヤクブ・アイェグベニ、ファビオ・ロッケンバック、ダリオ・コンカ、ムリチ―これらの外国人助っ人は、いずれも世界の舞台で活躍したスター選手だ。かつて、広州恒大がムリチとダリオ・コンカを招聘したことで、中超の外国人助っ人選手の水準はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA級に達した。そして今シーズン、大連阿爾濱などのクラブがファビオ・ロッケンバックなどの選手を招いたことにより、中超の外国人助っ人選手の水準はプレミアリーグ級、プリメーラ・ディビシオン級に達した。さらに上海申花がニコラ・アネルカとディディエ・ドログバを招聘すると、中超の外国人助っ人選手の水準はUEFAチャンピオンズリーグ級に達した。両選手はUEFAチャンピオンズリーグでも最高級の選手とされていた。これは想像すらできなかった状況と言える。

◆スター選手の効果とは

中超の外国人助っ人選手の水準はアジア全体で最高と言える。資金力のある西アジアのサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールのリーグも、中超には遠く及ばない。強力助っ人選手の中超への加入には、十分な年俸という前提がある。通常、中超のクラブが外国人助っ人選手に提供する年俸は、欧州での年俸の2倍以上に相当する。ディディエ・ドログバ、ニコラ・アネルカ、フレデリック・カヌーテ、ヤクブ・アイェグベニ、ダリオ・コンカ、ムリチだけでも、中国のクラブから毎年約5億元(約62億5000万円)の年俸を得ることになる。中超の16クラブが選手に対して、遼寧宏運と同程度しか年俸を払わなかった場合、上述したスター選手の年俸は、16クラブの選手全体の年俸に相当することになる。

中超の各クラブは巨額の資金を投じてスター選手を招聘しているが、これによりどのような効果が得られるのだろうか。最も分かりやすい例はダリオ・コンカやムリチで、広州恒大は両選手の活躍により、アジア・サッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグでベスト8入りを果たした。これは中超のクラブが近年成し得なかった快挙である。しかし資金力が成績につながるとは限らない。上海申花による外国人助っ人選手の招聘は最も注目を集めたが、同クラブの順位は現時点で12位にとどまっている。外国人選手だけではなく、中国人選手のレベル向上も不可欠であることが示された。

外国人選手の招聘はクラブの成績向上のみを目的とするのではない。これらの選手により中国サッカーの全体的な発展を促し、子供たちにサッカーの魅力を知ってもらうことの方が重要だ。しかしこの点に関しては、各クラブの取り組みは十分であるとは言えない。(編集/TF)

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