中国、今度は深海に作業基地「竜宮城」建設へ=海底資源の独り占め目論む?―香港紙

Record China    2012年7月11日(水) 13時32分

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10日、有人宇宙船「神舟9号」と宇宙実験モジュール「天宮1号」とのドッキングを成功させたばかりの中国が、今度は深海に「竜宮城」を建設しようとしていると香港紙が伝えた。写真は3日、韓国で開催中の麗水万博・中国館にお目見えした有人深海探査艇「蛟龍号」。

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2012年7月10日、環球時報によれば、有人宇宙船「神舟9号」と宇宙実験モジュール「天宮1号」とのドッキングを成功させたばかりの中国が、今度は深海に「竜宮城」を建設しようとしていると、8日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が伝えた。

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同紙は、2034年には深海ステーションを完成させた中国が、水中1000m地点にある大規模な銅鉱床の所有権を宣言しているかもしれない、と想像をめぐらせる。他国が先に発見したものであろうが、先にその深さまで有人探査艇を送り込んでしまえば誰も文句は言えない。深海ステーションに滞在する潜水員たちはどんどん採掘作業を進め、中国国旗をはためかせた空の貨物船がそばで待機する―というもの。

これは単なるSF小説並みの空想だと思われるかもしれないが、中国が現在、意欲満々に推し進める深海探査計画と見事に合致している。5月に行われた北京科学博で、有人深海探査艇「蛟龍号」を開発した中国船舶科学研究センターが移動型の深海ステーションを発表。同プロジェクトの責任者である馬向能(マー・シアンノン)氏は「深海ステーションには実験エリアだけでなくシャワールームや居住スペースも完備される」と説明している。

冷戦中の米ソも同様の計画を進めていたが、いずれも挫折していることから、同プロジェクトの難度の高さが分かるだろう。現在、米国が所有するフロリダ沖の海底研究室「アクエリアス」も水深19メートルにすぎない。

馬氏は「中国は先進国と比べ、まだ数年分は遅れている」と話すが、陸上資源の枯渇や原材料費の高騰が“世界の工場”である中国に大きなプレッシャーを与えている。手つかずの状態となっている海底資源は中国にとって、喉から手が出るほど欲しい「お宝」であることは明らかである。(翻訳・編集/岡田)

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