故宮所蔵の名画が「音楽界」進出 騰訊と提携して音楽コンテスト開催

人民網日本語版    2018年7月27日(金) 14時20分

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5年前から文化クリエイティブの分野に力を入れている北京の人気観光地・故宮博物院が、また新しいプロジェクトを実施することが分かった。

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5年前から文化クリエイティブの分野に力を入れている北京の人気観光地・故宮博物院が、また新しいプロジェクトを実施することが分かった。故宮博物院はこのほど、所蔵している名画の素材を利用する権利を騰訊(テンセント)に与え、それをテーマにした音楽イノベーションコンテストを実施することを明らかにした。人民網が報じた。

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名画と音楽がコラボ

故宮がアップしたMVのスクリーンショット

2018騰訊(テンセント)Next Idea音楽イノベーションコンテストは、故宮博物院、NEXT IDEA騰訊イノベーションコンテスト、QQ音楽が共催する。故宮博物院が今回、素材を利用する権利を与えたのは、東晋、唐、宋、元、明などの時代の名画で、文化的要素が豊富で、精細な描写で価値が非常に高い。うち、最も古い名画「洛神賦図」は、東晋の顧ガイ之(こがいし)の約1600年前の作品だ。「千里江山図」は、宋の時代の画家・王希孟の作品で、これを基に、著名ミュージシャンの方文山と張亜東が共同で主題歌「丹青千里」を作曲した。同曲は「中国風」を基調にし、歌手の易■千璽(イー・ヤンチェンシー、■は火へんに羊)が歌う伝統名画と現代音楽の「コラボ」だ。25日、故宮は微博(ウェイボー)公式アカウントに、「丹青千里」ミュージックビデオ(MV)をアップし、わずか3時間で37万回以上転送され、コメントが1万件以上寄せられた。

騰訊は、「『千里江山図』はスケールが大きい作品で、MVではその豊富な内容をできるだけ盛り込んだ。動画は原画の『レプリカ』であるだけでなく、そこに描かれている当時の人々の生活の『再現』でもある」と説明する。

楽曲とコラボする他の名画は?

故宮によると、「千里江山図」のほか、「清明上河図」、「韓熙載夜宴図」「洛神賦図」などの名画計10点も今回のコンテストで利用される。

コンテストを紹介しているページを見ると、参加者は故宮に所蔵されている名画10点の中から1点を選んでオリジナル歌曲(作詞、作曲、歌付きでも曲だけでも可)を製作し、9月1日午後12時までに応募することができる。

故宮博物院の単霽翔院長はこのほど発表されたPR動画で、「これは伝統絵画、音楽、テクノロジーのチャレンジとなる」としている。

故宮のネコの置物(撮影・宋宇晟)

背後に故宮のオープン化

故宮は5年前から、マスキングテープや、清の高級官吏が皇帝に朝見し議事を行うときに着用する装飾品「朝珠」をモチーフにしたイヤホン、清代の官帽デザインの日傘、さらに、展示会に合わせて製作された一連のグッズを販売するなど、文化クリエイティブの分野に力を入れている。

資料図:故宮博物院の単霽翔院長(撮影・劉関関)

あるメディアの統計によると、チケットを販売する故宮博物院の旗艦店、クリエイティブ生活用品を販売する故宮博物院文化クリエイティブ旗艦店、書籍や書画を販売する故宮博物院出版旗艦店、若者向けのグッズを販売する淘宝のショップなど、ショッピングサイトプラットフォームに故宮博物院関連のショップが4店舗ある。

単院長によると、故宮には、文化クリエイティブを開発するチームが複数あり、いろんな新しいことにチェレンジするよう励ましているという。

これも、故宮が一層オープンになっていることの証と言えるだろう。(編集KN)

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