2018年7月26日、韓国・ニュース1によると、文在寅（ムン・ジェイン）大統領とイム・ジョンソク大統領秘書室長が、大統領府見学の申請方法をめぐって“言い争い”をしたことが話題となっている。

文大統領は同日午後、国民のリアルな声を聞くためソウル光化門のビアホールを訪れ、市民らと食事を共にした。食事会に参加したある家族は「地方からソウルに遊びに来た」とし、「今日の午後に大統領府を見学しようとしたが、事前にインターネットでの申請が必要と言われ、やむを得ず引き返した」と話した。これに対し、イム室長は「最近は常に予約が埋まっているため、見学は難しい」と答えた。すると文大統領は、イム室長に「大統領府に話して、何とかしてあげられないか」と尋ねた。しかしイム室長は、笑みを浮かべながらも「この家族だけ割り込みさせることはできない」と拒否。横にいたキム・ウィギョン報道官も「大統領のコネでも駄目」と強調した。

その後、文大統領はすぐに話題を変え「窓の外である人が『イム・ジョンソクかっこいい』とスマホで送ったね」と述べた。これにイム室長は「私がさせたのではない」と答えたとのこと。

この報道に、韓国のネットユーザーからも「いくら大統領でも割り込みは駄目。割り込みは明らかな違法行為だ。イム室長ナイス」「割り込みは駄目。韓国を秩序正しい国にしてほしい」と指摘する声が寄せられている。ただ「いつも国民のことを考えてくれる大統領」「国民と積極的に対話する大統領を支持する」など、文大統領の心遣いには喜びの声が。

また、「今の大統領府は雰囲気が良い」「国民とコミュニケーションを図る大統領と大統領府職員を見ているとほっこりする。過去9年でどん底に陥った経済を少しずつでもいいから回復させてほしい」との声のほか、「イム室長が大統領府を実質的に支配しているのではないよね？」と心配げな声も見られた。（翻訳・編集/堂本）