「共産主義にぜいたく品はいらない」中国政府、清廉イメージアピール―ロシア紙

Record China    2012年7月14日(土) 8時30分

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12日、中国政府は秋に予定されている第18回共産党大会を前に、ぜいたく品への公費支出を削減し、清廉イメージをアピールしようとしている。写真は北京の高級ホテル。

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2012年7月12日、環球時報によると、ロシア紙・ヴズグリャートは11日、「ぜいたく品のない共産主義」と題する記事を掲載し、中国政府は秋に予定されている中国共産党第18回全国代表大会を前に、ぜいたく品への公費支出を削減し、清廉イメージをアピールしようとしていると伝えた。

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中国政府は現在、ぜいたく品や海外旅行、高額接待などへの公費支出禁止を検討している。04年の時点で、中国政府の公用車関連支出は約4085億元(約5兆1062億円)、接待費は約2000億元(約2兆5000億円)、海外旅行費は約3000億元(約3兆7500億円)に達していた。いわゆる「三公(公費海外出張、公用車、公務接待)」支出は最近急増し、三峡ダムの建設費(約2000億元)を大きく上回る事態となっている。

これら巨額の公費支出は、清貧・勤勉・節約を求めた毛沢東主席の共産党精神に反する。中国の指導者は、官僚腐敗が党の存続を脅かす可能性があると警告。浙江省温州市など一部地方政府は、接待費や公用車支出の削減を打ち出した。

これに対し、香港大学のある研究者は「中国政府は清廉イメージの確立を狙っているのだろう」と指摘。米クレアモント・カレッジズの政治学教授は「一部地方政府が公費支出情報を公開したがらないのは、自分たちが悪しき手本であることを自認しているからだ」とみている。(翻訳・編集/AA)

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