中国の経済統計はねつ造だらけ?世界中が嘘データに踊らされる羽目に―米誌

Record China    2012年7月14日(土) 5時58分

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10日、米外交専門誌は、中国の経済データに深刻なねつ造の疑いがあると論じた署名記事を発表した。写真は10日、2012年上半期の輸出入状況を報告する中国政府の広報機関、国務院新聞弁公室。

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2012年7月10日、米外交専門誌フォーリンポリシーは、クリストファー・ハリソン氏の署名記事「中国の経済データに深刻なねつ造の疑い」を掲載した。以下はその内容。

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米連邦準備制度理事会(FRB)の地区連銀経済報告書「ベージュブック」をモデルとした中国経済に関する民間調査報告「チャイナ・ベージュブック」が発表され、中国の公式統計がそれより1〜3カ月ほど遅れをとっている可能性が指摘された。筆者はそれを出版した会社の共同創設者。

米国や日本の経済が衰退する中、中国が世界第2の経済大国になったことは決して悪いことではない。経済成長が中国人民に自由をもたらすことを願う。少なくともファイヤウォールを突破するソフトが買える国民が増えればよいのではないか。

だが、最悪なことに中国経済データの透明性は全く進んでいない。すべてのデータは国家統計局が出し、中国指導部が最終チェックを行う仕組みだが、なぜかどの数字も非常にシンプルだ。たとえそれが正しいものだとしても、これほど複雑な中国経済を分析するのにこんな大雑把な数字でよいのか。

考えてみてほしい。13億という人口を抱える中国の四半期統計が、わずか2週間で集計されている。米国は同じようなデータを集計するのに1カ月は必要だ。中国の規模と統計局の作業効率を考えると、これは驚くべきスピードである。

しかも、表題の数字は他の経済指標と無理やり一致させているようだが、そのほかの細かい数字は今四半期から次の四半期、今年度から次の年度に移るたび、つじつまが合わなくなっている。地方から上がってくる数字がデタラメであることは明らかだ。

世界市場において重要な役割を担う中国にとって、その責任は重い。なぜなら、世界中の政策決定者たちは中国政府が発表した数字をもとに様々な政策を立てているからだ。ところが、実際は「事実」に基づいた結果しか現れない。これでは、世界中が中国の誤ったデータに踊らされる羽目になる。(翻訳・編集/NN)

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