中国の吉林省長春市でこのほど、男性がバスの発車を妨害する騒動が発生した。7月28日付で澎湃新聞網が伝えた。

今月24日、男性はバスの運賃箱に1元（約16円）を入れたが、運賃が2元だと知ると、乗車をやめるから投入した1元を返してほしいと要求。運転手は「会社の規定で現金は所持していない」と説明すると、男性は「なら、新たしい客が来るまで待つ。その客の運賃から1元をもらう」と譲らなかった。

運転手が「他の客の迷惑になる」と話したが、男性はバスの入口に立ち発車を妨害した。やむなくバスは十数分その場で停車していたが、新しい客が来ることはなく、運転手に殴りかかりそうな男性の様子を見かねた年配男性が「1元やるからもめるな」と発し、自腹で1元を男性に渡した。その後他の乗客の説得もあり、男性は知り合いに連れられその場を後にした。

運転手は男性が酒に酔っていたと語っており、ネットでは「酒に酔って騒ぎを起こすなんて迷惑だ」「恥さらし」と騒ぎを起こした男性を批判する声もあったが、運転手の対応に苦言を呈する意見も少なくなかった。代表的な声は、「1元だってお金だ。乗車をやめたら返却すべき」「乗らないのだからお金を返すのは当然だろ」といったものだった。（翻訳・編集/内山）