台湾人気女優の「私は中国人」発言=映画ヒットで“大人の事情”も、台湾総統府の報道官もコメント―台湾

Record China    2018年8月5日(日) 12時0分

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3日、台湾の女優ビビアン・ソンが「私は中国人」とSNS上に謝罪メッセージを掲載したことについて、台湾総統府の報道官が世間の反応についての批判を口にしている。写真はビビアン・ソン。

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2018年8月3日、台湾の女優ビビアン・ソン(宋芸樺)が「私は中国人」とSNS上に謝罪メッセージを掲載したことについて、台湾総統府の報道官が世間の反応についての批判を口にしている。自由時報が伝えた。

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25歳のビビアン・ソンは、日本でもリメークされた15年の台湾映画「私の少女時代-OUR TIMES-」でブレークした人気女優。現在、中国でヒット中の映画「西虹市首富」に出演し、中国でも人気急上昇中だが、このほど過去のインタビューで「最も好きな国」について「台湾」と語る動画がネット上に出回り、中国のネットユーザーから“封殺”を叫ぶ声が沸き起こった。

これに対してビビアン・ソンは2日、中国版ツイッターを通じて謝罪。「私は中国人、90年代生まれの中国女子。台湾は私の故郷で、中国は私の祖国」と書き記しているが、これに対して今度は台湾のネットユーザーから批判の声が噴出。100万人を超えていたフェイスブックのフォロワー数が、わずか数時間で約98万人へと一気に減少している。

この一件について3日、台湾総統府の黄重諺報道官が発言し、「文芸ジャンルに携わる人に圧力をかけ、政治的態度の表明を迫るのは、現代の文明社会においてあるまじき行為」と世間の反応を批判。中国当局に対して寛容な態度、理性的な対応を求めている。

なお、ビビアン・ソンの謝罪発言について、台湾の一部のネットユーザーからは同情を示す声も上がっている。中国映画界に進出したビビアン・ソンのギャラが、台湾と比較して5倍以上にアップしたとの報道を受けて、「売れっ子は多くのスタッフを抱えている。不本意なことも受け入れざるをえない時もあるだろう」といった意見がみられた。また、公開中の「西虹市首富」が興行収入15億元(約244億円)を突破するヒット作となっていることから、影響が作品に飛び火しないようとの圧力がかかり、やむなく謝罪したのではないかとの見方も出ている。(翻訳・編集/Mathilda

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