中国政府、なぜか24時間以上経過してから「期待している」=韓国・北朝鮮が南北首脳会談へ

Record China    2018年8月15日(水) 15時20分

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中国政府は15日、9月に北朝鮮・平壌で韓国・北朝鮮の首脳会談が行われることになったことについて「期待する」などとする陸慷報道官(写真)の談話を発表した。会談についての合意が明らかになってから24時間以上が経過しての「意思表明」となった。

中国政府・外交部は15日、陸慷報道官の談話として、9月に北朝鮮・平壌(ピョンヤン)で韓国・北朝鮮の首脳会談が行われることになったことについて「期待する」などと発表した。会談についての合意が明らかになってから24時間以上が経過しての「意思表明」となった。

韓国と北朝鮮は13日、南北軍事境界線上の板門店で南北高官協議を開き、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9月に平壌を訪問し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談することで合意した。実現すれば、2007年以来の韓国大統領の訪朝となる。

中国外交部の陸報道官は談話で、「われわれは歓迎を表明し、双方の努力を称賛する」「朝韓の指導者による平壌会談が順調に行われ積極的な成果を上げることを期待する。朝鮮半島の非核化と半島の政治問題の進展の助けになると信じる」などと述べた。

中国はかねてより、朝鮮半島の問題は対話と協議で解決せねばならないと主張してきた。従って、南北首脳会議の実現が中国にとって歓迎すべき展開であることは間違いない。しかし、中国政府がこの談話を発表したのは南北首脳会談の実現が明らかになってから24時間以上が経過してからだった。

中国政府は意思表明に慎重だったと考えてよい。具体的な理由は不明だが、会談が中止になる可能性なども考え、言葉を慎重に選んだことなどが考えられる。陸報道官の「双方の努力を称賛」という言い方は、中国が「首脳会談を実現させるために、南北双方が相当に難しい主張のすり合わせを行った」との認識を示したと読み取れる。さらに、仮に会談が中止になった場合、中国が強い不快感を持つだろうとの予告とも読める。(翻訳・編集/如月隼人

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