2018年8月16日、環球時報（電子版）によると、医師の処方箋が必要な医薬品を無許可で中国人に販売したとして医薬品医療機器法違反容疑で書類送検された大阪府保険医協同組合の元職員の男性（50）＝懲戒解雇＝と医師（62）について、大阪地検が15日、不起訴処分としたことを受け、中国のネットでもコメントが寄せられている。

元職員は開業医向けの医薬品を組合で仕入れたり、医師を通じて入手するなどして、中国人に横流ししたとして、大阪府警が書類送検していた。中国のネット上では「人道主義だろう。医薬品で得られる価値と人命には代えがたい」「薬は結局、人を救うために使われるからな」「人道主義が薬で得られる利益に勝った。命が大事ということだ。日本びいきではないが、ありがとうと言いたい」「今回は日本が正しい。人間的な判断だ」といったコメントが寄せられた。

中国では最近、基準に適合しない乳児向けワクチンが大量に流通していた事件が起き、関与した国有企業の経営者一族らに批判の声が上がっている。（翻訳・編集/大宮）