2018年8月21日、中国の浙江省寧波市でこのほど、火災現場に急行する消防車を乗用車が進行妨害するトラブルが発生し、ネットから批判が集まっている。

寧波市の公安局交通部門の公式SNSアカウントが16日に掲載した情報によると、トラブルは12日の午前に起きた。市内の住宅地で火災が発生し消防車が現場に急行する中、黒い乗用車が消防車の前に立ちはだかり行く手を遮った。映像では消防車のサイレンはもちろんのこと、クラクションを何度も鳴らしているのが分かるが、乗用車は一向に道を譲る気配がなく、開けた場所でようやく消防車は追い越すことに成功した。

こうした緊急車両の進路妨害はたびたび報じられており、四川省では7月9日、違法駐車していた乗用車に足止めを食らった消防車が強行突破する事態が発生した。一刻を争う中、車を移動するようスピーカーで呼び掛けても車の持ち主が現れなかったためだ。さらに、寧波市では今回と同様の問題が5月4日にも発生している。当時は火災現場に向かう消防車の前に乗用車が立ちふさがりクラクションにも反応しなかった。この運転手は緊急車両の進行妨害で3点の罰点と200元の罰金が科せられた。今回の一件でも運転手は罰点と罰金が科せられる可能性が高いが、5月に発生した案件同様「処罰が軽すぎる」との反応が大半を占めている。（翻訳・編集/内山）