サムスンがまたアップルにまねされる?韓国で非難の声「明らかにパクリ」「訴訟すべき」

Record China    2018年8月22日(水) 15時50分

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秋に発売されるアップルの新型iPhoneに、大画面やスタイラスペンといったサムスンのスマートフォンの特長が模倣されるとの見方が出ている。資料写真。

2018年8月21日、韓国・ニューシスによると、米アップルが今年秋に発売する新型iPhoneに、韓国サムスンがスマートフォンメーカーの中で最初に採用した6インチ以上の大画面とスタイラスペンが採用されるという予想が出ている。

記事は、アップルが2011年にスマートフォンやタブレットのデザインをそのまま模倣しているとしてサムスンを相手に訴訟を起こし、今年和解が成立していたことに触れ、「逆に(アップルが)サムスンの模倣に乗り出す模様で、大画面の模倣に続いて今回が2回目だ」としている。

主な海外メディアによると、アップルは9月にiPhoneの新製品発表イベントを開催し、3つのモデルを披露すると予想されている。5.8インチと6.5インチの有機発光ダイオード(OLED)パネルを搭載するプレミアムモデルと、6.1インチ液晶表示ディスプレー(LCD)パネルを搭載する手頃な価格の普及型モデルだ。

予想が正しければ、アップルは初めて6インチ以上の大画面モデルを発売することになる。6.5インチというサイズは、サムスンが今月9日に発表した下半期戦略スマートフォン「ギャラクシーノート9」の6.4インチより0.1インチ大きい。昨年11月に10周年を記念して発売されたiPhone Xは5.8インチ、iPhone 8 Plusは5.5インチだった。

アップルは、創業者である故スティーブ・ジョブズ氏が、3.5インチサイズの画面が片手での操作性を最大化することができると考えていたことから、iPhone発売以来、3.5インチの画面を数年間維持してきた。しかしジョブズ氏の死後、iPhoneは大型化を遂げた。これについて記事は、「サムスンがギャラクシーノートシリーズでファブレット(スマートフォンやタブレットの合成語)市場の世界シェア1位に上り詰めるなど、変化する市場状況に対応するための措置」と見ている。

またiPhoneの新製品には、「アップルペンシル」と呼ばれるスタイラスペンが搭載される可能性が指摘されている。

米経済誌「フォーブス」などの海外メディアは、アップルが台湾のスタイラスペンメーカーであるエルレンに「アップルペンシル」の供給を要請したと報じた。アップルペンシルはOLEDパネルを搭載するプレミアムモデルにのみ搭載されるものとみられている。

ジョブズ氏は過去に、スタイラスペンについて「誰も望んでいない」と一喝した。だがアップルは2015年、iPadに使用可能なスタイラスペン「アップルペンシル」を発売している。記事は「iPhoneへの採用も目前だ」としており、「搭載を検討する理由も、サムスンの影響を受けたもの」と推測している。

サムスンのギャラクシーノートシリーズは、大画面と共にスタイラスペン「Sペン」を採用し、スマートフォン市場の中でも特徴的な製品となっている。Sペンは、2011年にサムスンと日本のスタイラスペンメーカーであるワコムが共同開発して以来、書(描)くための「補助ツール」から、ブルートゥースでスマートフォンをリモート操作することができる「重要なツール」へと進化したという評価を受けているという。

業界関係者は、「スマートフォンが平準化(バランスがとれ、格差がなくなること)され、各メーカーで製品の差別化がますます難しくなっている」とし、「アップルによるサムスン模倣も特別なことではない。メーカーを問わず、消費者の反応が良い機能であれば、戦略的にベンチマーキング(他社の優れた革新事例を学ぶこと)する事例が増えている」と説明した。

韓国ネットでは、「ジョブズがいなくなった途端にまねし始めたから単純だよな」「詐欺師アップルめ」「アップルは丸い角のスマホってだけでサムスンを訴えたけど、ペンの方が明らかにパクリだろ」「サムスンは訴訟し返すべきだ」とアップルを非難する声が見られた。

その一方で、「どっちもどっち」「サムスンに反論する資格はない」という、アップルとサムスンのどちらの側にも立たない声も多く寄せられている。

中には「そもそもまだ何も発表されてない段階で、ペンを採用すると決まったわけじゃないんだから、予想で批判はするべきじゃないだろ」と、記事やその他のコメントに対する冷静な意見も見られた。(翻訳・編集/右田)

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