目覚ましい発展を遂げた中国。特に首都の北京や上海は世界的な都市に成長し、2011年末には中国本土で資産1000万元（約1億2400万円）以上の富豪は102万人に達した。一方で、米ワシントンポスト紙によれば、中国の人口13億人のうち5億人が極度の貧困にあえいでいるとされ、発展を続ける上海でも光の当たる場所ばかりでなく、裏通りには上下水道もない狭く汚い住居に住んでいる人々が存在しているという。

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2012年8月16日、中国の著名学者・呉祚来（ウー・ズオライ）氏は中国の貧困について、「中国政府は半世紀にわたり、貧困は膨大な人口によるものと叫び続けてきた。しかし中国の人口密度は世界で55番目に位置しており、中国よりも人口が密集している欧米諸国や日本、シンガポールなどの国はいずれも中国より裕福である。一方、アジアで最も人口密度が低いモンゴルは貧困が深刻な国でもある。中国の貧困が膨大な人口によるものであるわけがない」と中国の貧困理由に疑問を投げ掛ける意見を自身のマイクロブログに掲載した。（翻訳・編集/内山）