裁判長、整形手術ミス訴えた女性に、「今も変わらずおキレイですよ」=訴え退ける―江蘇省南京市

Record China    2012年8月29日(水) 17時23分

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29日、「美容整形術で過失があった」として執刀した医院を訴えていた南京市在住の女性が、訴えを棄却されていたことがわかった。術前・術後の写真を比べた結果、裁判長は「今も術前と変わらずおキレイですよ」と判決理由を説明したという。資料写真。

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2012年8月29日、「美容整形手術によって思ったような効果が得られなかった」として、執刀した医院を訴えていた中国・江蘇省南京市在住の女性が訴えを棄却されていたことがわかった。術前・術後の写真を見比べた結果、裁判長は「今も術前と変わらずおキレイですよ」と判決理由を説明したという。揚子晩報の報道。

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もともと平均以上の容姿を持っていた劉蘭(リウ・ラン)さん(仮名)。より美しくなりたいとの願いと、芸能界デビューの夢をかなえるために、2008年9月にある美容整形外科医院で手術を受けた。手術当時はまだ22歳。両あごのエラを削ってほっそりとした小顔になるつもりだった。

しかし、劉さんは手術の結果に大いに不満を感じた。あごは確かに削ったかもしれないが、同時に頬がこけてしまい、魅力的になったとは言いがたい。手術前、担当医からは「小顔にしたいならば頬の脂肪も除去しては?」と勧められたのを思いだし、「まさか、頬の脂肪まで勝手に抜かれてしまったのでは?」と疑念を募らせた。これに対し、医院側は「頬がこけたのは劉さんが痩せたせい」と一蹴。劉さんは3年もの間、あきらめることなくクレームを申しいれたが、医院側は後に、「年齢を重ねると、自然と顔の脂肪が落ちるものだ」と説明し、手術上の過失をまったく認めなかった。

2011年5月、劉さんはついに南京市の裁判所に、医療ミスを訴える裁判を起こした。「手術の失敗によって心身に打撃を受けたうえ、芸能界入りの夢を断たれた」という名目で、慰謝料120万元(約1485万円)の支払いを医院側に求めた。訴訟に伴って、南京市医学会が医療ミスの有無を鑑定することになった。

しかし、医学会の鑑定結果は「術前・術後の写真を比較しても該当の箇所に明確な差異はない」「手術は規定通りに行われており、過失はない」「頬の脂肪を除去した証拠は見当たらない」というもの。今年7月18日に下った一審判決の場では、裁判長も「あなたは手術前と同様、今もおキレイですよ」と劉さんをたしなめ、証拠不十分としてその訴えを棄却した。劉さんは上訴しておらず、この判決はすでに法的効力を発効している。(翻訳・編集/愛玉)

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