2018年10月30日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の金東ヨン（キム・ドンヨン）経済副首相兼企画財政部長官は、同日出席したフォーラムで行った基調講演で「韓国経済は苦境にある」と述べた。

記事によると、金副首相は「韓国経済が苦しくなかった時代があっただろうか。そのたびに克服し、経済を固めてきた」とした上で、「今の困難を必ずや克服し、再び韓国経済を強くする過程にする」と強調した。また「克服までの期間を最大限に短縮し、コストを可能な限り抑える」と説明。最も重要なのは「雇用だ」としたが、短期間での解決は難しいと述べた。

韓国経済の最大の課題には、「二極化と革新・構造改革」を挙げたという。そのためには、国民の所得を増やし成長をリードする「所得主導成長」と、企業の革新による「革新成長」を同時に実現する必要があるとの考えを示したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「統計を捏造（ねつぞう）してる暇があったら、まともに仕事してと大統領に伝えてくれ」「雇用問題はすぐ解決できるようなことを言い、50兆ウォン（約5兆円）も予算を投じておいて、いまさら『苦境だ』って？」「分かってないな。今の苦境の原因は、間違った政策だよ」「仕事はなく、自営業は倒産。そんな中でも北朝鮮の鉄道に200兆ウォンを支援し、原油を供給し…。どうかしてるよ」など、政府批判の声が相次いでいる。（翻訳・編集/麻江）