韓国・国民大学の学生がキャンパス内に旧日本軍の慰安婦被害者をたたえる少女像の設置を進めている。これに大学側が反対していることが分かり、物議を醸しているという。11日、韓国・YTNが報じた。

国民大学の学生20人からなる「少女像建設推進委員会」は、4月の発足以来、募金などで資金を集め、少女像の制作を進めてきた。現在は最終段階に入っており、間もなく大学側に対して正式に設置を求める計画だと話している。

しかし最近、推進委の所属ではない一般学生が、少女像の設置について大学の学生処長にメールで尋ねたところ、「不可能」との方針を示す返信があったという。「国際的な交流と研究活動を行っている大学として、設置を許可することはできない」との説明だったそうだ。

大学側は、「少女像の設置について、まだ学生からの正式な要請はないが、要請があれば話し合いを進めたい」との立場を示しているという。

この記事に対し、韓国のネットユーザーは賛否両論を寄せている。「学生たちを応援します」「国民大学は独立運動家が設立した大学でしょ？当然、像を設置すべき」と全面的に支持する声のほか、「あちこち少女像を立てては、逆効果だ」「学校から許可を取ってから像を制作すべきだった。学校にも立場があるのに」との意見も見られた。また、「大多数の学生が反対しているんだけどな」「金さえ集まれば像を設置できるなどと言って大金を集めておきながら、実は大学側に何の申請もしていなかったことがこの問題の争点だったのに。一番大事なことを省いた記事だな（笑）」との指摘もあった。（翻訳・編集/麻江）