クリントン米国務長官が任期中最後の訪中を終える=成果はわずかとの評価も―米メディア

Record China    2012年9月7日(金) 7時28分

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5日、ヒラリー・クリントン米国務長官は中国の胡錦濤国家主席、楊潔チ外相と会談し、対立による緊張が高まっているものの、米中両国は良好な外交対話が続いていると強調した。資料写真。

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2012年9月5日、米ニュースサイトのザ・デイリー・ビーストによると、ヒラリー・クリントン米国務長官は中国の胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席、楊潔●(ヤン・ジエチー、●は竹かんむりに褫のつくり)外相と会談し、南シナ海、イラン、シリア問題などで緊張が高まっているものの、米中両国は良好な外交対話が続いていると強調した。環球時報が伝えた。

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楊外相との共同記者会見で、クリントン長官は「米国は全世界の危機を解決するために中国との協力を望んでいる」とコメントした。

クリントン長官と楊外相は、米中関係は善意の上に成り立っているとのメッセージを伝えたが、両国の対立の解消には至っていない。11日にわたるアジア太平洋地域歴訪は、国務長官として「別れを告げる旅」となる可能性が高く、クリントン長官は自身の任期を長期的には成功だったと印象付けたいようだ。

クリントン長官は「私たちは、すでにある大国と、台頭する大国が出会う際に生まれる問題に、まったく新たな答えを出そうとしている」と述べ、「米中はあらゆる点で心が通じあっているわけではないが、意見の不一致がある場合は、手を携えて解決したい」と続けた。

楊外相も「建設的で意義のある会談だった」とこれに追随。人民大会堂で行われた記者会見では、ほとんどあらゆる問題において両国には大きな溝が存在すること、問題に進展が見られないことなどには触れられなかった。

近年での米中の懸案事項は南シナ海で、大量の石油が存在するこの海域ではフィリピンやベトナムが一部の主権を主張しているが、中国は全域の領有権を主張している。

米国側は南シナ海問題での立場は表明していないが、国際法の尊重と平和的な航行に関心を払っていると述べた。一方の中国側は当事国同士での協議による解決を主張している。団結した国々を相手にするよりも、二国間協議に持ち込んだ方が優位に立つことができるからだ。

また、シリアのアサド政権への支持を停止するよう求めるクリントン長官に対し、楊外相は譲歩を拒否し、シリア当局と反対派の間で解決すべき問題であるとの立場を表明している。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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