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中国人民政治協商会議の王蒙委員が、「第10期第5回会議第4回大会」で、中国人アスリートのオリンピック会場での非礼な言動を批判、例を挙げながら見解を述べた。
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2007年3月13日、中国人民政治協商会議委員の王蒙(ワン・モン)氏は、「第10期第5回会議第4回大会」で、中国人アスリートの言動について注意を促した。
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王委員は、「スポーツ選手は自らの勝利を人種や出身地などと関連づけることはスポーツマンシップに反する」と述べた。そして、中国のある陸上競技選手が金メダルを獲得した際に、「アジア人でも早く走れることを証明できた」とコメントしたことを例にあげ、「これがヨーロッパであれば、問題となっていただろう」と警告した。
さらに、アテネ・オリンピックでライバルの外国人選手のミスにより金メダルを獲得することになった中国人選手が、記者からの「今回の勝利は偶然か?」という問いかけに対し、「いいえ、必然です」と答えたことについても触れ、「このコメントは浅慮だ」と批判。こうした場合には、まず相手選手を讃え、「運とライバルのミスだけでは金メダルは獲得できない」というような慎重なコメントをすべきだったとしている。
また、試合の勝敗に政治的な意義を持たせるスポーツ報道については、「誇張しすぎた報道は不必要だ」との見解を示した。今回の発言は、自国でのオリンピック開催を1年後に控え、選手や報道の国際的な対応を求めたものといえる。(翻訳・高口康太/編集・饒波貴子)
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