2018年9月28日、米華字メディア多維新聞は、ベトナムを訪れる中国人観光客が増加していることについて、ベトナム国内は喜んでいないとする韓国メディアの報道を伝えた。

韓国・聯合ニュースの28日付報道によると、ベトナムを訪れる中国人観光客が増え続ける一方で、その多くが電子決済を使用して中国人経営の観光施設のみを利用する「0ドン（ベトナムの通貨単位）旅行」であるために地元が潤わず、現地政府が苦悩しているという。

今年上半期にベトナムを訪れた中国人観光客は、前年同期比36％増の250万人となり、同国を訪れる外国人観光客の32％を占めた。しかし、大多数の中国人客は中国人ガイドのリードの下で中国人経営のホテル、レストラン、ショッピングセンターばかりを利用しているという。

聯合ニュースは、この状況に対応するため、ベトナム政府は中国人観光客がよく訪れる場所での微信支付（ウィーチャットペイ）などの電子決済を禁止する指示を出したと伝えている。（翻訳・編集/川尻）