人民網日本語版 2018年10月8日(月) 21時20分
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東アジア歴訪中のポンペオ米国務長官は8日、今回のシャトル外交の最後の訪問国である中国に到着。朝鮮半島の非核化、米中関係、意見の相違がある問題の管理・コントロール、東アジア地域の問題などが主な議題となる。写真は北朝鮮。
中国之声「新聞縦横」の報道によると、東アジア歴訪中のポンペオ米国務長官は8日、今回のシャトル外交の最後の訪問国である中国に到着。朝鮮半島の非核化、米中関係、意見の相違がある問題の管理・コントロール、東アジア地域の問題などが主な議題となる。
■アジア3カ国を歴訪
ポンペオ長官は6日から日本、朝鮮、韓国を相次いで訪問した。ポンペオ長官の訪朝は、すでに4回目だ。本来は8月末に訪朝する計画だったが、飛行機への搭乗を前に「北朝鮮の非核化の進展が不十分」とするトランプ大統領によって中止された。
報道によると、ポンペオ長官は北朝鮮の最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)氏と90分間の昼食を含め2時間前後会談した。韓国大統領府によると、ポンペオ長官は訪韓時、第2回米朝首脳会談の早期開催で北朝鮮側と合意したと文在寅(ムン・ジェイン)大統領に伝えた。ポンペオ長官は訪朝について、実り豊かな対話を行ったと積極的に評価した。双方は非核化プロセス及び米朝首脳会談の日程などについて速やかに協議するため、協議チームを立ち上げることも決定したという。
ポンペオ長官は訪日時には安倍晋三首相と北朝鮮問題について意見交換し、緊密な協力を続けることで合意した。日本メディアによると、ポンペオ長官は日本側に北朝鮮問題への対応方針を説明。双方は朝鮮半島の非核化や、北朝鮮側の要求する国連安保理の対朝制裁解除などの問題について意見交換した。日本メディアはポンペオ長官のアジア歴訪について、日本政府は朝鮮半島の非核化が進展することを期待すると同時に、トランプ大統領が中間選挙を前に成果を焦って譲歩することを警戒していると分析した。菅義偉内閣官房長官は、今年6月の米朝首脳会談での合意が速やかに履行されることを希望すると表明した。
■訪中時の話し合いの焦点
ポンペオ長官の訪中について、中国国際問題研究院の阮宗沢(ルアン・ユエンザー)常務副院長は「ポンペオ長官訪中時に話し合われる議題で非常に重要なものの1つが、非核化と平和メカニズムを含む朝鮮半島問題だ」と指摘。「中国は朝鮮半島でも非常に重要な役割を担っており、朝鮮半島の非核化と平和メカニズムの構築を積極的に後押ししているからだ。今回日朝韓を訪問したポンペオ長官は、関係する情報について中国側と意思疎通し、方向性の一致を図るだろう」とした。
阮氏の考えでは、2つ目の焦点は米中関係だ。「最近米中関係には懸念される趨勢が生じている。米国の一方的な追加関税措置、また最近ペンス副大統領による非常に否定的と言える対中政策演説があったために、ポンペオ長官の訪中では、中国側であろうと米側であろうと、意見の相違をどううまく管理・コントロールするかを取り上げるだろう。米中は経済貿易摩擦が激化していった場合、その影響は米中間の範疇を遥かに超え、世界経済にとっても良くないニュースとなる」。
阮氏はまた「今回の会談では中国側にとって、もう1つ極めて重要で、欠かせぬ問題がある。つまり台湾問題だ。台湾問題は米中関係の核心だ。米側が『一つの中国』原則の問題において、いくつか相反する事をしたのをわれわれは目にした。したがって、中国側は米側に『一つの中国』原則を順守するよう、非常に明確かつ率直に指摘するだろう」とした。
■シャトル外交の影響は?
今回のシャトル外交の実際の効果について、阮氏は「どう評価するかにはまだ時間が必要」としたうえで「米中関係にとって、こうした訪問と双方向流はプラスとなる機会だ。双方共に相手国に対して考え、問題、摩擦が多くある際、意思疎通はなおさらにタイムリーであり重要だ。米朝首脳会談が日程通りに進むかどうか、どのような進展があるか、今回のポンペオ長官の訪朝は1つの検証だ。最近朝鮮側は米側の行動が遅く、向き合って進むフィードバックの行動がないことに不安を抱いている。次の段階では米国が柔軟で、向き合って進む姿勢を取るかどうかを観察できる。これは将来の米朝関係及び北東アジアにとって重要な観察だ」とした。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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