人民網日本語版 2018年10月11日(木) 13時0分
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大坂なおみは9月の全米オープンで見事優勝を手にし、世界のテニス界で最も話題の選手となっている。また、最近開催された中国オープン2018では、準決勝で敗退したものの、開催国中国の選手に全く引けを取らないほど注目された。
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英語を流ちょうに話す日本人テニスプレイヤーの大坂なおみ(20)は、9月の全米オープンで見事優勝を手にし、世界のテニス界で最も話題の選手となっている。また、最近開催された中国オープン2018では、準決勝で敗退したものの、開催国中国の選手に全く引けを取らないほど注目された。中国新聞網が伝えた。
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準々決勝で中国の張帥(ジャン・シュアイ)と対戦した際、大坂は北京の国家テニスセンターの観客のほとんどが張を応援する完全アウェーの状況にも全く動じることなく見事勝利を収めた。大坂は「もちろん、観客はみんな相手選手に声援を送っていたことを知っていたわ。私はいつも、観客と戦うことを楽しんでいるの」と笑顔で語った。確かに、全米オープンの準決勝と決勝でも、米国のマディソン・キーズとセリーナ・ウィリアムズを相手に見事勝利を手にしている。
ハイチ系アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ大坂は、人をあっと驚かせるようなことはめったに話さず、欧米の記者の目には、いつもおとなしく、メディアの質問にもシンプルかつストレートな言葉で答え、一つの質問に一言で答えるといったように、長々と話すことはほとんどないと映っている。
中国オープン開催期間中、ほとんどの記者は試合後の記者会見でしか大坂に質問することができなかった。100人以上の報道陣らが集まる会場で、最も人気を集めたのは間違いなく大坂だった。
記者の「よくタオルで汗を拭きながら、小さくうなずくようなしぐさをしているが、自己暗示の一つか?それについて詳しく教えてくれないか?」との質問に、大坂は「頭を整理しているのよ」と答えただけだった。
また、「全米オープンで優勝して以降、注目を集めているが、意識的に控えめにしているようにも見えるが」との質問には、「そんなことないと思うけど、インタビューのことを言っているのかしら。実際には、私はインタビューに答えるのを楽しんでいるわ。だから、楽しいわよ」と笑顔で答えた。
すべての質問に流ちょうな英語で答えるというのは、3歳の時から米国で育った大坂にとっては、いたって普通のことだ。ある日本の記者が、「日本語で日本のファンにあいさつしほしい」と頼むと、大坂は小さな声で、しかも英語で、「日本語でどう言えばよいのか分からないわ」と、恥ずかしそうに答えた。
実際には、大坂は全く日本語が話せないというわけではなく、ほとんどの日本語は聞いて理解することができる。しかし、コート上をアグレッシブに駆け回る姿とは全く異なり、公の場で、彼女が日本語話すことはほとんどないと言ってもよい。
このような特殊さは、多くの人の彼女に対するイメージも複雑にしている。日本国内であっても、彼女を称賛する声もあれば、それに逆行するかのような声もある。より正確を期するならば、多くの人は、彼女の活躍を喜びながら、成り行きを見守り、彼女のことを段階的に受け入れている状態だと言えよう。
多くの人が見守っているのは、大坂に対するイメージだけでなく、そのプレースタイルもだ。日本のテニス界の歴史の中で、WTAランキングシングルストップ10入りを果たしたのはこれまで、杉山愛と伊達公子だけだった。2人はいずれも小柄で、フットワークの軽さを武器とし、こうした特徴は日本のテニスプレイヤー、ひいてはさまざまなスポーツの日本選手の共通のイメージとなっている。
しかし、大坂は身長が高く、体格にも恵まれ、パワーテニスを得意としており、欧米選手と力勝負をしても全く引けを取らない。実際には、日本のファンだけでなく、世界のテニスファンも、少しずつ大坂のことを理解し、受け入れるようになっている。杉山や伊達を先駆者と呼び、錦織圭を今の日本テニスの代表とするならば、大坂は「日本の未来」と呼ぶことができるだろう。
20歳と若い彼女は、全米オープンで優勝し、17歳でグランドスラムチャンピオンになったシャラポワに次いで若いグランドスラムチャンピオンとなった。しかし、近年の女子テニス界では、「新星」と呼ばれる選手が次々に登場しているものの、セリーナ・ウィリアムズに続く絶対的女王はまだ登場していない。そのため、若い大坂が「一発屋」となるのか、絶対的女王へと成長するのかは、今後も成り行きを見守らなければならない。
スポットライトをいつも浴び、完全に「アイドル」となった時、大坂は今と変わらず控えめな態度を保つことができるのかと、多くの人が注目している。また、陸上やバスケットボールなどの競技で、日本のハーフの選手が活躍するようになってきたが、日本のテニスファンの心の中で、大坂は最終的にどのような位置を占めるようになるかも楽しみだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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