政府が日本などから美女を「輸入」して、結婚できない男性にあてがう―貴州省警察がデマ流した男2人を処罰

Record China    2018年10月13日(土) 18時20分

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貴州省安順市警察は11日、「政府が独身男性に対して、ロシアと日本から美女を『輸入』してあてがう」と主張する動画を配信したとして、男2人に3日間の行政拘留の処罰を科した。

中国メディアの新京報は11日、貴州省安順市公安局(安順市警察)が同日、インターネットを通じて「政府が独身男性に対して、ロシアと日本から美女を『輸入』してあてがう」と主張する動画を発信したとして、男2人に3日間の行政拘留の処罰を科したと報じた。

動画は、出演した男性2人に対してまず、「奥さんはいますか」と質問。2人が「いません」と答えると、撮影者側が「(地元)政府がロシアと日本から大量の美女を『輸入』して、未婚男性に配ります」と説明。さらに「携帯電話は常に電源を入れた状態にしておきなさい。政府から通知があった場合、すぐに受け取りに行かねばなりません」などと“アドバイス”したという。

中国では産児制限の影響で男児の出生率が異常に高くなり、男性の結婚が困難になりつつあるとされる。農村部住人や経済基盤のない男性ほど、結婚が難しいとされる。安順市警察によると問題の動画は、当局の貧困対策関係者が制作したと誤解される内容だったという。

警察は動画制作にかかわった者のうち、同市紫雲県猫営鎮に住む男2人の身柄を拘束した。2人の供述によると、ネットで似たような動画を見て、面白いと思ってまねをして制作してSNSの「友だち」に配信したという。

警察当局は治安管理処罰法第25条にもとづき、2人の行為は「虚偽の事実を散布して公共の秩序を故意に乱した」ものとして、行政拘留を科したという。行政拘留とは比較的軽微な違法行為に対して警察などが裁判なしで科すことのできる処罰。

処罰の理由となった動画は常識的に考えれば「ジョーク」であり、社会秩序に大きな混乱を引き起こすとは考えにくい。しかし中国当局はネットによるデマ拡散で、当局に対する信頼が低下することなどを強く警戒している。2人に「実刑」を科したことには一罰百戒の意図があったと解釈できる。(翻訳・編集/如月隼人

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