最後の石炭配達人、変わりゆく都市=暖房の電化が進む―北京市

Record China    2012年10月15日(月) 15時28分

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12日、都市化が進むなか、かつて中国の冬の風物詩でもあった石炭と石炭配達人が町から消えようとしている。

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2012年10月12日、かつて中国では調理や暖房を石炭に頼っていた。しかし都市化が進むなか、冬の風物詩でもあった石炭と石炭配達人は町から消えようとしている。チャイナフォトプレスが伝えた。

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北京の西城区にある古い石炭工場。毎年9月を過ぎると石炭配達人は忙しくなる。今年47歳になる楊さんは河北省から来た農民だ。1986年、20歳過ぎで北京にやってきてこの仕事に就いた。この仕事をきつい汚いと馬鹿にしてはいけない、と楊さんは言う。石炭会社は国営企業だから給料は毎月きっちり支払われるし、80年代当時の月給は現在の価値にして3000〜4000元(約3万7500〜5万円)で、当時は貯金もできた。

配達人の仕事は毎朝7時半から始まる。400個の練炭を自転車式リヤカーに積むと、500キロにはなる。体を前に傾け、一足一足ペダルを踏みこまなくてはならない。そうして一回の配達に少なくとも40分はかかる。配達先の道が狭くてリヤカーが入れないと、練炭小分けにして板にのせ、手で運ばなければならない。1回に35キロを何度も運ぶと、ひざががくがくしてくる。

かつて北京に何百人といた楊さんのような石炭配達人は、今は数えるほどしかいない。2003年から暖房の電気化を進めている北京市は、2013年に首都中心部の石炭ゼロを実施予定だ。まもなく石炭配達人も歴史の一部となる。(翻訳・編集/YM)

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